1.プロローグ
初投稿です。楽しく読んで頂ければ嬉しいです♪
「で、そこで兄貴が光魔法を撃ち込んだんだよな」
「あぁ。あれは死ぬかもと思ったね。奈央どう? お兄ちゃんカッコいい?結婚したい?」
そう言って話を振ってきたのがあたし、野川奈央の兄で野川優斗。18歳の湊高校の生徒。成績優秀、スポーツ万能、美男、カリスマの塊で、彼が会長を務めたときの行事はすべて大成功という凄さ、と言えば分かるかな?
いや、分からん。ようは、完璧超人。欠点はシスコンてとこ……
その前のが弟の野川陽。こっちは15歳の湊中学校の生徒。こっちも成績優秀、美男子(とってもカワイイ!)、スポーツ万能という完璧超人。しかも見た目に反しての俺口調!マジ天使……
欠点は無い! って言いたいけど、ブラコン……目覚めて無いといいなぁ……
そんな完璧超人二人と共に育ったあたしは、
16歳、湊高校の生徒、オタク、ぼっち、平凡……
見た目→普通
運動→普通(二人のおかげで多少向上)
頭脳→ちょい賢いぐらい(二人のおかげでだいぶ向上)
……………
………
……あれ? 二人に習ってこれって…見た目は…あぁ、目から水が…
「えっ!? 泣いて……あぁ、そんなに僕と結婚するのが嬉しいの?お兄ちゃんも嬉しいよ!」
お兄ちゃんがハグしてきた。
イラッ
たまらなくなって横腹の辺りを殴る。
「違う!!」
「奈央が酷い!? ツンデレ!?」
「違う!!」
「それよりも兄貴ー、レルゥ討伐のときだけどー……」
スルーしたね陽。まあ、いつものことだからね。最初は……
「兄貴に何するんだ!」「ごめんね陽」ギュッ
ってのがあったよね。また起こんないかな?
そういえば、また余計な知識が増えたな……
想像上の討伐方法なんて知ってどうする。二人は英雄物語書こうって言ってたけど……それの資料かな?
「ご飯よ~」
ん? もうそんな時間? 晩御飯は何だろ~♪
そんな平和なときがありました!