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このアイテムは呪われています!  作者: マリー?
2章.仲間との出会い~王子編~
23/98

21.仲間入り

読んでくださりありがとうございます!


眠い……

 



 ゆさゆさ

 ……ぅん……?


 ゆさゆさゆさゆさ

 ……眠い……誰?


「起きてください、ナオさん」

 あたしは、体を揺すられる感覚と、サラさんの声で重いまぶたを開けた。

 目の前には、サラさんが覗き込んでる。

「……どうしたの?」

 あたしは、寝たいという欲望を振り切って起き上がった。

 周りを見ると、どうやら管理室で寝てたらしい。隣の主サマは、まだ寝てる。……分身体って寝るんだ。でも時折「……あれ美味しそうだ……」とか言ってるのが微笑ましいね♪

 ……どんな食べ物なんだろ。


 とか考えてたら、

「少し話があるのですが、宜しいですか?」

「ん? どんな話?」

「呪いのアイテムについて、です」

 驚いた。そして、眠気もどっかに行って、冷や汗が出てきた。

 サラさんが知ってるとは思わなかったから。そして、いつ、どうして知られたか分からなかったから。話した覚えも無いから、余計怖く、緊張した。


 そして、他の人に聞かれないように他の部屋に行った。

 ……掃除は行き届いてるらしい。さすが主サマの雇い人。


 ついてすぐ、あたしは単刀直入に聞いた。

「なんで知ってるの?」

 そう聞くと、サラさんは右手で髪をかきあげて右耳を――右耳のピアスを見せてきた。

 ……それってまさか……。

「実は、わたしも呪い保持者なのです」

 予想が的中した。

 そういえばあたしは、呪いについてほとんど考えて無いな……聞こう。

「呪いについてなんか知ってる?」

「特には……。でも、このアイテムなどは、いろいろな所で目撃されているのです。わたしが分かる中で7つ位です」

「へえ……ちなみにあたしは動物からの愛らしい」

「愛ですか……あ、わたしは死者からの愛、です」

 そうなんだ! ……じゃなくて、効果とか。

「わたしは、死者からの愛、が無くなるというものかと思っています。……いろいろ回っているなかで、アンデッドに愛されたことは無いですね」

 ってことは、あたしは動物に……うぅ。かわいい動物が……


 とりあえず、

「じゃあ、パーティー組もうよ」

 そう提案した。呪いを解くには全部必要だから。それに、異世界での一般人(常識提供と、はじめての異世界女性の知り合い)は必要だから。まぁ、いろいろと、ね。


「良いですね。よろしくお願いいたします♪」

「うん。よろしくね」

 これで2個目のアイテム。いろいろ考える必要があるね……。

「わたしの名前は、ロイ・F・ノワールです。名前は、……ナオ、騙していて、すみません」

「大丈夫だよ! ロイ。男らしい名前だね」

 適当なこと言った?

 適当でもいいじゃないか、誉めてるし。いや、女の人に男らしいは駄目か……。


 でも、王子みたいだな……それをいうなら王女なのに……。

 でも、なんか雰囲気が違う。動作にそれが現れてる。

 ホントに王子だったりして。面白そう……無いか。


 ……。まぁ、今は特に気にしなくていいかな、たぶん。


 さて、アイテムすべて集めようかな。


 あたしが決意したとこで主サマの声がかかった。

「呪いか、……面白そうだな。オレも付いていく。……まあ、ダンジョン内の事は大体分かるからな……それにフレッド達はナオとは仲良く……」

 いつから居たんだろ……。なんかぶつぶつ言ってるけど聞こえない。

 でも、仲間が増えた。主サマの参加だ。……賑やかだな。良いのかダンジョンの魔物(主サマ)連れてて。……楽しかったらいっか♪

 うん、楽しみだね。



 ……あぁ、会いに行かないと。

 陽成分摂取しないと……。





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