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18.安堵したら……
読んでくださりありがとうございます!
短くてすみません!
ダンジョン〈夢見の大地〉
あたしは、依頼を完了したからか、ずっと走りっぱなし、戦いっぱなしだったからか(……明らかに後者だよね)その場にへたりこんで、ウトウトし始めた。
「お、おぃ。ここで寝るなよ……」
主サマが何か言ってるな……。
緊張の解けたあたしに、睡魔が襲ってきた。
ウト……ウト……。
……確かに、レベルが上がって、体力が上がったけど、素は平和な国の高校生だよ? ……サバイバルなものを求めないでよ……。
……ウトウト。
「まぁまぁ、疲れたようですから休ませてあげましょう」
サラさん、あ……りがとー……ね……。
ウトウト。
「……はぁ。管理室に行くか……。ナオはオレが運ぶ」
そう言って、あたしを抱き上げた。重くてごめんね。
……あこがれのお姫様抱っこなんだけど、疲れたのかときめかない(眠い……)
……まぁ、主サマだからね、相手。
「管理室ですか……ずいぶんと気に入っていますね?」
「少し、興味がわいただけだ」
あたしは、そんな会話を聞き流しながら、眠りについた。




