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このアイテムは呪われています!  作者: マリー?
1章.異世界へ
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0.元は魔王?それとも――

空欄には言葉が入ります

 


「ねー、次は何して遊ぶ?」

「缶蹴りはどうだい? 地球って所にある遊びらしいよ」

「じゃ、それしよう!」

 オレンジの空、大きな大きな『始まりの木』の下で、缶を蹴っては逃げる。その繰り返し。何十回も何百回も。


「あ、そろそろ時間だ」

「えー、もう帰るのー?」

「帰らないといけないからな……また遊ぼう」

「約束?」

「勿論。約束」

 寂しくても止めてはいけない。彼とは住む世界が違うから。

 寂しくてもいつも通りじゃないといけない。彼は今、不安定だから。


「じゃあね……」


 ***


「遊びたいー!」

「駄目だよ、   としての仕事があるだろう?」

「こんなことなら   なんて辞めてやる!」

「ボク達を   たのは君だよ? この      の為に」

「そうだけど~」

「それなら最後まで頑張りなよ、   様?」

 いつも同じ会話。

 仕事をすることばかりで遊べず、他の皆が遊ぶ様子を見ては混ざる為に近づこうとして   の  に見つかって仕事場所に連れて行かれる。

 数えるのもバカバカしくなるような程、繰り返される光景。


 そんな中で彼女が望むことは一つ。


「普通に人として生まれたら、もっと楽しかったのかな?」


 これまでをやり直すこと。もっと楽しく過ごす為に。


 なのに……




 彼女は血まみれになった手を見ながら呟く。




「なんでこうなったんだろうね。    、   、    。こんなことしたかったわけじゃないのに……ごめん」



「ねえ、魔王……約束は、ちゃんと守ってよ」






読んでくださりありがとうございます

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