16.新しい仲間
読んでくださりありがとうございます!短めてすみません。
感想などお待ちしております。
ダンジョン〈夢見の大地〉
あたしの目の前に凄い美人さんがいる……。
少し癖のある、女性にしては短めの亜麻色の髪は、柔らかそうな雰囲気を醸し出している。けど、同じ色の瞳(なんか冷たい…)と鋭い目がそれを上手く纏めてる。
「わたしはあの、レッドウルフと戦っていて、少しピリピリしていました。すみませんでした」
声は低めで、落ち着いている。
格好は、皮のレザーアーマーに黒っぽい茶色の服とズボン。武器は手に持っているダガーと周りに散ってる投擲用の小さめのダガーだけっぽい。ラフな格好だね。
「いや、オレ達も邪魔をしてしまった。すまない」
あたしが色々観察している間に、二人は話を進めていって、最終的には一緒にレッドウルフを討伐することになった。……主サマ、労働力ゲット?
「えぇと、では改めまして。わたしはサラ・ノワールです。よろしくお願いいたします」
そう言って笑いかけてくるサラさん。キラキラオーラが凄い! ……羨ましくなんて無いんだからね!
「あたしはナオ・ノガワです。よろしく」
そう言うと、
「ナオさんですね。不思議な響きがします」
と、返された……。やっぱり? 日本でノワールが珍しいのとおんなじだね。
「オレは、えぇと……、ダインだ。よ、よろしく頼む」
ダイン。
ビミョーに詰まってるけど気づいてないと良いなぁ。嘘かは知らないけど……嘘じゃないなら忘れてたってことかな? それとも、言うべきか悩んだとか。まあいいけど。
自己紹介を終え、あたし達はレッドウルフを探しに階段を駆け降りていった。