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このアイテムは呪われています!  作者: マリー?
2章.仲間との出会い~王子編~
17/98

15.理不尽だよね!

読んでくださりありがとうございます!

感想などお待ちしております!



バレンタインネタが思い付かなかったんですすみません。




 

 ダンジョン〈夢見の大地〉



 タッタッタッタッ

「そこを右だ」

「んー」


 タッタッタッタッ

「今度は左だ」

「りょーかい」


 タッタッタッタッ。



 あたしは主サマとひたすら走ってる。

 どれくらい走ったかな?

 2時間位かな?


 前は10分走るだけで音をあげてたあたしが、なぜこんなに走れるのかって?

 それは奥様、旦那様。

「チッ、また魔物だ。あれはどれくらい魔物を連れてきたんだよ」

 物凄く簡単。魔物を倒したから!

「はいはい主サマっと」

 あたしはそう言って、主サマお手製のレイピアを突き出す。


 トスッ



 魔物の首を貫く感触がレイピアを伝わる。……馴れないなぁ、この気持ち悪さ。

 そして、首を貫かれた魔物はドサッと倒れる。



 あたしはかれこれこの2時間。

 やたらと魔物に遭っている。特にここら辺は凄く遭う。……主サマ曰く、近いらしい。

「おい。次が来たぞ!」

「分かってるって!」


 トスッ

 また魔物の首を貫く。絶命したのを確認すると、離れる。


 ……もう、さっきの魔物がいない。

 そして、目の前の魔物が土に呑み込まれていく。

 ……主サマ曰く食事中らしい。……魔物も喰うのね……。


 あたしはステータスプレートを見る。

 ……走っててレベルが上がったときは驚いたな。


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ナオ・ノガワ(59)


 女


 人族(16)



 体力〈310

 魔力〈860

 持久力〈380

 筋力〈560

 知力〈600

 忍耐力〈220

 器用〈0



  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 skill

 エラー




  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄




 あぁ、なんか人外になっていく感じがする……いろんな意味で……

 ずっと走ってるから筋力や持久力が凄く上がってるよ。嬉しくない……


 え?

 器用0なのに何で攻撃が当たってるかって?

 それは主サマ、このダンジョンそのものに補正してもらってるから。

 それだけ。(武器は必要経費らしい)


 能力の上がり方が凄いのは何故かって?

 相手の魔物が強いから、らしい。

 これはあたしもなぜ? って思って、主サマに聞いたら、

「ん? 能力の上がり方? オレはあまり詳しくは無いが、濃度が高いほど強くなりやすいらしい。で、さっきからずっと強い魔物を倒してるからその分高濃度の魔素がでてるからじゃねぇのか?」

 とのこと。



 ぶっちゃけ、能力は中級者冒険者と同じくらいらしい。

 理不尽ですよねそうですね。



 でも、あたしと魔物との戦闘(不毛な闘い)を見た主サマが補正してくれただけ……そりゃ頼りないよね……うぅっ。


「うわあっ!」

「アホかテメェ!」

 考え事してたら、何かにつまづいた。(暗くてよく見えない)こけそうになったあたしを主サマが首のとこを持って後ろに引っ張ってくれた。

 ぐえっ。

 あ、蛙が潰されるような声が出た……。


 もうちょい丁寧にって抗議しようとして、あたしが倒れるはずのとこに、魔物の肉片と、上手くこっち向いてる鋭い骨があるのに気づいた。

 ……あのままこけたら刺さってた?

 その場面を想像して、真っ青になったよ……。


「とても丁 寧 に助けてくれてありがとう」ニコリ

「なぜ丁寧のとこを強調するんだ?」

 でも、抗議する権利は有ると思う……有るよね?



 そんなんで話してたら、

「誰だ!」

 って声が掛けられた。

 鋭い声にあたしは小さくビクッってなった。なんか怖かった……。

 そんなあたしの代わりに主サマが答えた。

「オレ達は冒険者だ。ダンジョンを攻略している」

 ……この魔物(主サマ)嘘ついたね。冒険者は人族だよ?

 ここ主サマの中だよね?


 ……よく考えたら体内に入ってるのか? ダンジョンって。



 でも、あたしは頷いとく。決して、後ろの主サマが怖いわけではない!頷いたから睨み付けるな……。



 人影はそんなあたし達を訝しげに見ていたが、やがて近づいて来て、

「そうですか。すみません、いきなり。わたしも冒険者です」

 そう言った。


 ……凄い美人さんが居るよ。

 冒険者でも女の人は居るんだね!



 ……何でこうも見た目が良いヤツが多いんだよ!異世界は!

 くそぅ!!





本当にこの美人さんは女性かな?ニヤリ

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