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このアイテムは呪われています!  作者: マリー?
2章.仲間との出会い~王子編~
14/98

12.初依頼はダンジョンマスターから

読んでくださりありがとうございます!

感想などお待ちしております!




2/12

敵の名前を変更しました。

 



 何だろここ……暗い……でも、穏やかな不思議な空間。


 そういえば何でここにいるんだろう?

 えぇと……

『ねえ、約束守ってくれるよね?』

 少し高い女の人の声が響いた。懐かしい……

 ん? 約束?

『うん。約束。二人にはまだそっとしておいてくれって言われたけど』

 二人?

『流石に時間がないんだ』

 時間……

『だから、早く……早く救ってよ』


 そして、少しずつ意識がはっきりしていく。

 ……そういえば、あたしは魔物に……っ!?


 バッっと起きて、周りをあわてて見回す。

 そして直ぐに臨戦態勢に入る。


 周りには魔物がいた。

 数えきれないくらいいる。


 でも、当たらなくても何度もやればいけるのでは? と思って腰のナイフを振り回そうとしたあたしに声が掛けられた。

『うーわ、ちょっと! ちょっと待つッス!』

 ん? 何処からか声が?

『あ、僕はこっちッス』


 ……。そこには、少し大きめなオオカミがいた。

 ……オオカミがしゃべった。喋れるもんなの? 人の言葉を?

 ……怪しいな……


 あたしから殺気が出ていたのかオオカミが慌てて言った。

『いや、僕は上位の魔物で、ここでダンジョンを開いているんスよ。味方ッスよ、味方』

 いや、潤んだ瞳で見られても……もとが、ねぇ……

 ……ぶっちゃけ怖い! 潤んだ瞳が光を反射してて、睨まれてるみたい!


「でも、ダンジョンでは襲ってきたじゃない? 後、ここ何処?」

 そういえば、雪様は何処だろ。

『ん? 襲った? それはじゃれつこうとしてたんじゃないッスか?』

 うん? 魔物って襲わないの?


『あー、僕たちは魔物の中でも友好的な部類に入るッス。仲良くなろうとしているんスが……』

「人間が襲ってくるらしいわ」

 その声を聞いて後ろを振り返ると、巻き込まれたはずの雪様が…


「生きてたんだ……」

「ちょっと! 勝手に殺さないでくださるかしら!」

 あ、いつもの調子に戻った。


「で、まとめると。魔物にも色々いて彼らは安全だけど、危険な奴がこのダンジョンの中を彷徨いているから、潰してってことですわ」

「最後の情報は要らん! そもそも、筋肉達磨と命中率0で何が出来るんだよ……」

「筋肉達磨って誰かしら!?」


『……。そういえば、自己紹介がまだッスね。僕はダンジョンマスターのフレッドッス。よろしくッス』

「あ、私はユキですわ。よろしくお願いいたしますわ」

「……。ナオって言います」

 ヘェ、ダンジョンマスターをねぇ……ダンジョンマスター!?


『いや、ダンジョンマスターは人族と仲良くなるためになったッス。人族はダンジョンによく入るらしいからッスね』

 そんなのもありなんだー……


『えぇと、コホンッス。ダンジョンマスターとして依頼させていただくッス。奴、レッドウルフを倒してくださいッス! このままだと、仲間を殺られ、ダンジョンが無くなるッス! お願いするッス!』

『おねがいー』

『おねがい!』

 ……凄いかわいい!つぶらな瞳が訴えてくる…っ!


「そ、そんなに頼まれれば仕方ないわよね? 受けますわ」


「……仕方無いね……」

 あたしはにこりと微笑む。


 自分より全てにおいて上の人に逆らえん……くっ(棒読み)


 別に、小型犬魔物がかわいいからやっちゃおうとか思ってないよ!



 雪様が震えてたのはワクワクからだよね? ……フレッドはなぜ震えてるの?



お仲間に何気に入り込んだ雪様。~ですわ口調です。


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