なんにだってなれるよね!
村を出発して2日、特に何事もなく進んでいます。
というか、ホントに何もないなぁ。どこまで話が広がっているのか人には合わないし、魔物ですら一匹も出てこない。
景色も変わり映えなくて、実は暇を持てあましているんだが。
「ねーシュオルさん。この道は魔物が出るんじゃなかったっけ?」
「そう言われていたが・・・まずいな。」
「なにが?」
「此処まで魔物が出ないということは、どこかに集まっている可能性がある。」
「・・・あー・・・・。」
どこかって、予想ができるね。魔を集めるって言われている神子が、この道の先に居るはずなんだから。
「・・・しょーがない。大和!」
人目もないし、シュオルさんに恩返しできるいい機会だ。
大和を実体化させ、人が2人乗れるぐらいの大きさの獣にする。
大和の型は決まっていないから、俺や大和の意思で思ったように姿が変えられる。今回は真っ黒な狼をイメージしてみました。
「これはっ・・・」
「大和だから、安心していいよ。乗っていこう。その方が早い。」
驚いたように目を見開いて、とっさに腰の剣に手が伸びるシュオルさんを止める。
人と獣の足だったら、比べるまでもなく獣の方が早い。
いつ何時神子が魔物に殺されてしまうかわからない今、早く移動できる手段があるのに使わない手はないはずだ。
「の、乗る?」
「しっかりつかまっててね。振り落とされると怪我するかも。」
乗ることにまだ目を白黒させているシュオルさんににっこり笑って、大和に指示を出す。
大和はシュオルさんの襟を咥えて、器用に素早く背に乗せてしまった。俺もその前に座る。
「タケル!」
「行くよ!」
抗議するような声が聞こえたが、聞かない。
一刻を争うんだから、ぐだぐだ迷う暇はない!男だろシュオルさん!!
って、はえええぇぇぇっ!!!
短いですが・・・(^_^;)




