文字と文って違うよね。
私は国語は得意でしたが、第二国語は苦手でした。
皆様はどうでしたか?
ギルドはなんていうか、想像通り?
掲示板が出入り口の横にある木造の建物にシュオルさんはためらいなく入って、俺も後に続く。
イスとテーブルがいくつかある休憩所?ロビー?みたいな場所に促されて、座って周囲を観察した。
やっぱり男の人が多いなぁ。
シュオルさんが標準だったらどうしようかと思ったけど、彼の容姿は上の上らしい。普通におっちゃんとか、くまとか、ゴロツキっぽいのとかいる。
俺ぐらいの外見年齢の奴もいるにはいるけど、弟分というか下っ端というか、そんな感じ。
なるほど、俺もああ見えるんだ。
装備も様々。シュオルさんは確か胸当てとマント、手甲と脛当て、そして剣1本。
動きやすさを重視?軽装すぎじゃね?
西洋の鎧に似たものを着ている人もいれば、弓矢を持っている人もいる。
魔法使いとかはいないのかな?
「悪いな。」
「見てるのも面白いよ。ちょうどいいや、ギルドの仕組みってどんなん?」
そんなに混んでもいないし、戻ってきたシュオルさんに椅子を勧めて、ギルドを見回せるよう体を向けて尋ねる。
シュオルさんも知っておいて損はないと思ったのか、すぐに話し始めてくれた。
「ああ。まず、ギルドを使用するのは2種類の人間がいる。」
「ええと、お客と売主?」
「そうだ。依頼者と受注人といった方がわかりやすいか?ギルドはある程度の大きさの集落にはある。
依頼人はそこに依頼を持ち込んで、人手を探す。
受注人の方は、自分の力で解決できるものの中から仕事を受ける。
依頼は誰でもできるんだが、受注はギルドに登録する必要がある。」
「登録は誰でもはできない?」
「いや、名前があればいい。ただ、ランクを管理するのに必要なんだ。」
「ランクが上じゃないと、難しい仕事は受けられないってこと?」
「ギルドは信頼関係で成り立っているからな。依頼者が自力で探すよりも確実に、相応の人手を見つけられる場所でなければならない。
だからギルドに登録して、こなした仕事の種類と量、成功率からランク分けをする。」
すごくわかりやすい説明だ。慣れているのかな?
「あの掲示板が仕事?」
「そう。板ごとにランク分けしてあって、ランクはE~SSまである。」
「・・・・E~Sまでしか掲示板には無いの?」
「理解が早いな。SSランクの仕事はほとんどないから、あっても本人に口頭で伝えられる。
そもそも、SSランクが世界に5人ほどしかいない。」
それは、その人たちが飛びぬけてるってことか。会ってみたいなぁ。
「タケルも登録しておくか?」
そうだなぁ。何時までここに居るかわからないけど、名前だけでいいならやっておいても問題はないか。
「うん。あっちの窓口?」
「ああ。」
壁に並んでいる窓口の、一番出入り口に近いところを指すと頷かれた。もう一度確認。うん。
「シュオルさん、俺、字わかんない。」
こちとら第二の国語、英語も怪しい17歳だ!ミミズののたくったような文字なんぞ読めるかぁ!




