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でっかいのと・・・あれ?

お久しぶりです!生きてます!




神子と道連れになってからというもの、魔物の襲撃4回、雨に降られること2回、馬が暴れること2回、馬車のトラブル3回、夜が異常に冷え込むこと毎晩、そのほか道に大木が倒れていたり、ぬかるみに足を取られて転びかけそうな人がいたりなど、細かいことを数えたらきりがネェなぐらいにちまちまとしたことがありつつも、6日目。


「まぁ、想像できることではあるよね・・・。」

「・・・。」


目の前には唸りを上げる濁流と、いつもよりはるかに遠いらしい向こう岸。

かかっていた橋は流されてしまったのか、それとも沈んでいるだけなのか、とりあえず見えない。

ここ数日の雨ってだけの勢いでは無いから、上流でも降ってたんだろうなぁ。


「どうするんだろうね?」

「上流に回るしかないと思うが・・」


俺たち二人ぐらいだったら大和に頼んで運んでもらうこともできるけれど、馬車も含めると無理だし、そもそも大勢に俺の力を示すつもりはない。

神子に仕立て上げられちゃたまらないしね。


「・・・・なんか、騒がしい?」


誰がと言うより、空気が?チクチクと肌を刺す感じの・・・というか緊張感じゃなくて・・・


「よけろ!!」


人の声をかき消すのは、濁流の音じゃない。獣の雄たけびと、叩きつける風。




キュアアアアアァァァッ!!




襲いかかってきたのは馬なんか簡単に運べてしまうだろうカギヅメを持った、ヘリコプターぐらいの体躯の怪鳥だった。


「シャックスだ!」

「目に来たやつは、とにかく散れ!剣は抜くな!!」





キュアアアアァッ!



シャックスと呼ばれた鳥はもういちど、耳に突き刺さるような雄たけびを上げ・・・馬の逃げた馬車に顔を向けた!


「やっぱりか!」


運が悪いとかより、目立つんだよ!


「タケル!?」


シュオルさんが驚いた声を上げてるけど、止まってられない!


「中で捕まって!」


声を上げた一瞬後に、シャックスが体当たりするかのように馬車を襲う。

ぶつかって一瞬身体が止まったところに、一番近くに居た人から剣を借りて足に突き刺す!



ギュアアッ!?



「出て!」


驚いて高く飛び上がった隙に、馬車の扉を開け放つ。

転がり出てきた人影を抱えあげて、街道沿いに広がる森へ。


「タケル!」

「無茶をする!」


剣を構えるシュオルさんとバラスガド・・・ああもう、バラスさんでいいか!の間を駆け抜けて、



ギャアアアアアアアァッ!



背後に断末魔を聞いた。






・・・・・・あれ、神子って俺が抱えられるの?




実は活動報告も尊が出てます(笑)



≪シャックス≫

巨鳥。肉食。人間の目や耳や口に異常を起こす。体躯に似合わず素早いため、急降下に注意。

食道の途中そのうに魔石ができる。ランクC。

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