流れ星
あと37年後に隕石が地球に衝突して、世界は滅ぶらしい。変わることのない事実で、決して陰謀論なんかじゃないらしい。
37年後なんて想像が出来なくて、ぼんやりと37年後には絶対に死ぬんだなぁ、ぐらいにしか思えなかった。
絶望しても、悲しんでも学校には行かなくちゃいけないし、来年には進学か就職をしなくちゃならない。
ずんと暗い気持ちになる。どうせ後37年で世界が滅ぶんだから、全部投げ捨てちゃいたい。
暗い気持ちのまま空を見る。真っ暗な中に長い長い流れ星。あと37年後に地球に来る星が見えた。
あぁ、流れ星。あの流れ星で私は死ぬんだなぁ。
悲しいような、どうでもいいような、ぼんやりとした気持ちで流れ星を見ていた。
ロマンチックでも何でもない流れ星。ずうっと流れているのだから、もうただの星とおんなじ。
もう何にもやる気なんて出ないから、早く流れ切って欲しい。
そんな馬鹿らしい願いを、3回唱える。今なら3回でも、300回でも願えてしまう。いくら願っても叶わないだろうけど。
じいっと憎いぐらい見つめていたら、眩い光が向かってきて、世界に光しかなくなった。
どうして、願ってしまった、なんて思う暇さえなく世界は無くなってしまった。
最後まで、流れ星は流れていた。
憎いぐらいに。
流れ星という希望に満ち溢れたもので、世界が滅んでしまうなら面白いな、と思って書きました。
楽しんでいただけたら嬉しいです。
見て頂きありがとうございました。




