無自覚美少女クール会長
美人だけど無自覚で、クールな、生徒会長。
その会長に、小さい頃から恋してる生徒会役員の後輩。
無自覚系ラブコメ。
「うわっ、外が真っ暗」
僕は驚いて口にする。
流石10月、暗くなるのが早い。
高校の文化祭のために、今日は、放課後、僕(1年生、生徒会役員)と、会長(3年生、美少女)が、放課後に、あれこれしていた。
今月末に、文化祭がある。まだ14日なんだけどね。
「暗いな、確かに」
会長は言う。
そして、
「じゃ、気を付けて帰れよ」
鞄を取り、教室から出ていこうとする。
僕は、慌てて、走って会長の前に立つ。
「なにかな」
「なにかな、じゃないですよ! 危ないじゃないですか!」
「1人で帰るのが怖いのか? そういや、昔から、君は怖がりだもんな」
この…、この無自覚美少女は…!
危ないのは会長ですよ…、女子高生だし、可愛いんだから…! 真っ暗なのに。襲われたらどうするつもりだ。
「全く、困った後輩君だな、はっはっ」
「もう、それでいいですから…」
「?」
「小学生の頃、行事で肝試しがあったよな。そのときの君の怖がりよう」
「はは」
「しかし、今も怖がりか。
私の家まで来るのはわからないがな。君の家は手前のはずだが」
無自覚美少女は。
暗いなか、僕と会長は、並び、下校している。街灯が頼り。懐中電灯を持っているはずがないし。
僕は強くないけど、もし、この美少女が襲われそうになったら、なんとかして守らないと。
頭も悪く、運動も苦手な僕だから、余計頑張らないと。
…。
可愛い会長、すごく可愛い会長。
その会長と今、2人きりで帰っている。
来年、多分、この人はこの県にはいないんだろうな、都会に行くかもしれない。会長は、僕の真逆で、可愛いし、学力も常に学年1位だし、運動もすごいできるから。この県にはおさまらないんだろう。わかんないけど。
小さい頃から一緒だったのに、2つ差があるけど。
付き合えたら、って、
「ダメだダメだ!」
「どうした!? ブンブン首を横に振って!」
今は僕が守らないと! よこしまはダメ!
「気にしないで下さい」
「そ、そうか」
そして、守らないと守らないとと必死に思っていると、
「月が綺麗だね」
『月が綺麗だね』
訳:愛してる
What!?
「見ろ、月が綺麗だ」
こ、告白をされた!?
まさか、会長も僕のことが好きでっ。
「ロマンがあるよな。星とか、月とか、普段は気にしないけど、こうして見るとすごく美しく、宇宙の歴史とかを意識すると、本当にいい」
空を見て、うっとりとする会長。
本当に、本当に、この無自覚美少女は…!
「き、綺麗ですね」
「だろ?」
宇宙の歴史はわからないけど。
ああ、ドキドキが消えない。
は、早く家に着いてくれ…。
2人の恋はどうなるか。
読んでいただき、ありがとうございました。月が綺麗だったみたいです。




