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想いは風船のように

作者: 昼月キオリ

一人きりで歩く坂道は

物悲しくて寂しくて


夏の音はどこか遠くに聞こえて

まだ夏始まったばかりというのに

あなたにサヨナラをした時から

夏は終わっていたのかもしれないね


夏バテで痩せた体を丸めて

六畳一間で涼む

海に向かって

叫びたい想いを

声を殺して泣いていた



一人ぼっちで歩く坂道は

胸がぎゅっと苦しくて


蝉の鳴き声も新緑も遠くに見えて

まるで夏の終わりを告げたみたいに

あなたに背を向けたその時から

夏は終わっていたのかもしれないね


弱り切った体を椅子の背に

広過ぎる六畳一間

会いたい想いを

窓を開けて

歌に乗せて風船のように



あなたがいた記憶がどこか遠くへと

幻みたいに飛んで行かないように

胸に強く紐で結んで空を見上げる



夏の音はどこか遠くに聞こえて

まだ夏始まったばかりというのに

あなたにサヨナラをした時から

夏は終わっていたのかもしれないね


弱り切った体を椅子の背に

広過ぎる六畳一間

会いたい想いを

窓を開けて

歌に乗せて風船のように


会いたいと・・・会いたいと強く願う

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