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return.  作者: 東庵
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記憶の中で

初めて投稿するので暇つぶし感覚に呼んでもらえれば嬉しいです

第1章:いつかの記憶




「付き合ってください」


クラスのみんながざわざわし始めた小学5年生の梅雨時、思春期盛りの人間が「恋」を探すために片っ端から付き合える相手に告白をしていた。


結ばれるものは結ばれ、結ばれない恋はまた友達に戻る


ぼくはそんなことは気にせず自由に生きていた。

ある時団体カップルで面白そうなのを見つけ

ぼく自身の観察対象、つまり趣味になってしまった。


「誰が嫌いで誰が好きか、本当に好きなのか」

「どこが好きなのか」

気になって仕方がなかったのだ、


ある日の朝

「おはよう」

初めてクラスになった子に話しかけられた

そして既に彼女がいる子だった

今でも触れてしまいたいくらいの柔らかそうな頰と少しどんよりした目つきがとても幼く、可愛かった。


彼は通称「FJ」と呼ぶ

確か家が近い子と付き合ってランドセルにはお揃いのキーホルダーがぶら下がっていた


「バカらしい」


おはようと返す前に見たそのままのことを言ってしまった私にキョトンとした顔で見つめてくる


「おはよう、今日は彼女と登校してないんだ」

そういうと照れくさそうに

「恥ずかしいから...」と笑みを浮かべていた

笑った顔もなんとも言えないバカみたいな顔だった


授業が始まり、さほど席は近くないのでそこまで親しくはなかったはずだが、日に日に好かれていく時間ばかり増えていた。


不定期更新ですが大目に見てください。コメントなどアドバイスもよろしくお願いします

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