お嬢様はラブレターを沢山貰います
昨日感想でいただいた『王国なら皇女じゃなくて王女じゃないの?』という疑問に、この場をお借りして返答させていただきます。
すみません何も考えてませんでしたっっっ!
いやお恥ずかしい限りです。よくよく考えればわかることなのですが、読者の皆様には『伏線なのか……!』などの余計な期待をさせてしまいました。全くそんなことはございません。その予定もございません()
つきましては『皇女』を『王女』へ変更していかなくてはいけないのですが、筆者一人ではなかなか難しいところがあります。更新ペースを乱せばできるのですが、毎日更新を心がけたいので皆様にもご協力願いたいのです。
ぜひとも誤字報告にて、皇女を王女に修正依頼を飛ばしていただけると幸いです! 宜しくお願いします!
最後に、ご指摘くださったオルロワさま、本当にありがとうございます。もはや『天才王女』の作者と言っても過言ではないぐらいの感謝を捧げたいと思います。(タイトルも変わってしまいますし……)
それでは皆さま、宜しくお願いします!
「お嬢様、お手紙が来ております」
夜会の次の日の朝、私は帝国から用意された部屋で紅茶を傾けていました。今日は丸一日、完全な休息日にしようと思っています。さすがの私も、お仕事を帝国でやる気にはなれないということもありますが、何よりも重要書類に機密書類の山をわざわざ敵地で公開する危険性が計り知れないからです。
まあ、そのせいで前後にはとんでもなくしわ寄せが来るんですけど……
それに加えて夜会でのあの騒ぎだったので、精神的にも肉体的にも休息が欲しかったというのもあります。本当に最近は働き漬けでしたし、ミリダやケーネが心配してくれているのもわかっていましたから。
そんな最中、一緒に帝国に来ていた侍女の一人が手紙の束を持ってきたのです。
私と向かいに座るミリダ、隣に座っているケーネで仕分けをしていきます。
「うーん、帝国の官吏や大企業の重役からの手紙が多いのかしら? 挨拶だけのお手紙も多いけれど、こっちなんかはパーティーの誘いだわ」
「おい、こっちのは縁談の誘いだぞ? なんだって一国の王族が平民と縁談するんだよ……しかも、こんな会ったこともないやつと」
「お嬢様、こちらも帝国の重役からでございます。3日後に夜会を開くので、お嬢様に出て欲しいようです。しかも、お嬢様を主役にしたパーティーだとか」
全く現金なものよね。昨日の夜会でスティアー卿が私を擁護する発言をしたことで、私に利用価値を見いだしたお偉いさん方はスティアー卿の覚えをよくするために、まずは私との繋がりを作ろうとしているのでしょう。
そんな繋がりなんて、あのお方が重要視するとは思えないけれど……どうしようかしら。
そんな時、ふと一つの手紙が目に留まりました。他の手紙よりも色彩や装丁は控えめなのに、どこか風流さを感じさせる手紙です。裏返してみると、真っ赤な封蝋に菊の紋———スティアー卿の家紋が押されています。
脳裏にスティアー卿の優しい微笑みと渋みのある声を思い出しつつ、私は丁寧に封を開けました。
「わあ、スティアー卿からお食事のお誘いを受けたわ……しかも、この文面だとほとんど身内だけでって感じよね。
夜会の時に『いつかお話ししたい』って仰っていたけれど、社交辞令じゃないとは驚きだわ……」
まあ、そういったところもあのお方が『大陸一の風流人』や『貴族の中の貴族』と呼ばれる所以なのでしょうけれど。
「それ、4日後だよな。俺はパスしたいんだが」
隣からケーネの不機嫌な声が飛んできます。なぜケーネは不機嫌になったのかしら?
「ダメよ来なくちゃ。手紙には『秘書の少年ともお話ししてみたい』って書かれてるんだから。そのお仕事、私の方で割り振りを考えておくから一緒に行きましょう? ね?」
「そういうことじゃないんだが……ああもう、そんな目で俺を見るな分かったから!」
ふふふ、ケーネが上目遣いに弱いことは昔から知っています。あまり多用すると口をきいてくれなくなりますが、最近はしたことがなかったのでまあいいでしょう。
「そういうわけだから、ミリダは4日後に卿へ会いに行く用意をしてちょうだいね。手土産はそうね……ちょっと私の方で考えておくわ。
あと、返信用のお手紙を準備してちょうだい。向こうも準備があるでしょうから、早めに連絡したほうがいいでしょう」
「かしこまりました。つつがなく進めておきます」




