DG6 004 山賊退治
-1つめの宿場町-
サトシ「宿場町って本当に何もねーな」
シバキ「屋根と食料があるだけマシじゃない?」
サトシ「まーな」
アスカ「じゃあよらないで進む?」
サトシ「いや、クエストあっせん所だけは見ておこう。大蜘蛛みたいな、その土地だけのボス狩りもあるかもしれないしな」
アスカ「何もなかったね」
サトシ「そんなこともあるさ」
シバキ「個人的には"私の猫を探してください30ルピア"が気になったけどね」
サトシ「サーチ君に特定のものを探す機能はないからな。千里眼も役に立たんし」
アスカ「今度帰ったときに、そんな機能を付けてくれるよう父さんに言ってみるね」
サトシ「渉さんも大変だな(笑)」
サトシ「大丈夫かアスカ? 原付じゃキツイだろ?」
アスカ「そうね。ちょっと悪路多すぎ。2人乗りでもいい?」
サトシ「ああ。そうしとけ」
アスカ「クローズ」
バシュン
-2つめの宿場町-
シバキ「クエスト見てきたけど、何もなかったよ」
サトシ「じゃ、山賊狩りに行くか」
シバキ「そうね」
アスカ「そろそろ10kmじゃない? サーチ君よろしく」
サトシ「おう」
カチカチ
プルプルプルプルー
サトシ「東600mに強い反応。攻325 魔125 生命410。おースゲー。蜘蛛より強ぇじゃん」
シバキ「No2は? 全員がその強さだったら弾入れてる暇がなくて負けるし」
サトシ「そうだな」
カチカチ
サトシ「弱いな。攻125 魔89 生命130。行くか」
シバキ「そうね」
-山賊砦-
アスカ「あそこ! 見張りが立ってる」
サトシ「じゃ行くか」
シバキ「作戦は?」
サトシ「いらん」
ズカズカ
パン パン
ドサッ ドサッ
ズカズカ
サトシ「扉か。小爆破呪」
ドカンッ!
山賊「何だ何だ!?」
パン パン パン パン
山賊「ぐあっ!」
パン パン
カシャ カチャン
サトシ「また扉か。小爆破呪」
ドカンッ!
プルプルプルー
サトシ「お、ボスだ」
ジャキッ
サトシ「ようボスさんよ」
山賊ボス「何じゃおのれら!!」
サトシ「死んでくれ」
パン パン パン パン パン パン パン
カシャ チャキ
山賊「ボスぅぅー!」
サトシ「心配するな」
パン パン パン
サトシ「お前もすぐ死ぬからな」
カチカチカチ
サトシ「もう賊らしき強さの奴はいないな」
シバキ「レベルアップした?」
サトシ「そうだな。50人以上は殺したし、上がってるんじゃね?」
サトシ 攻撃289 魔力315 生命力281
シバキ 攻撃299 魔力272 生命力301
アスカ 攻撃271 魔力261 生命力246
サトシ「おースゲー。めっちゃ上がってる! どうやら人を殺した方が魔力吸収率いいのかもな」
シバキ「凄いUPだね。ってことはさ、騎士とか剣士とか、もの凄く強かったりしてね」
サトシ「そうだな。気をつけるか」
アスカ「ちょっと、声がするよ?」
サトシ「ん、まだ居たのか?」
チャッ
サトシ「あー、もう扉を壊す必要はないか」
カチャリ
女たち「あ、う、あ、ううぅ」
サトシ「なるほどな」
アスカ「町からさらってきた人かも」
サトシ「だろうな、裸だし。俺たちは冒険者だ! 賊は一人残らず撃退した! 逃げたい者は身支度をしろ!」
女たち「は、はい!!」
シバキ「サトシ、変な気起こさなかった?」
サトシ「好みの女が一人もいなかった」
アスカ「プッ」
シバキ「どうするの?」
サトシ「トラックを出して何とか町まで帰してやろうぜ」
シバキ「なるほどね」
サトシ「外に出て待て!」
女たち「…はい!」
アスカ「トラックはこれね。オープン」
バシュン
シバキ「戦利品になりそうなものは無かったわ」
サトシ「そりゃ、こんなんじゃな。まあいい、シバキは荷台に乗って女たちを安心させておいてくれ。俺が運転する」
シバキ「うん。じゃみんな! ここに乗って! 町まで行くよー!」
女たち「はい!」
ブオー ガタンガタン
サトシ「やっぱり道が悪いなー」
アスカ「崖と沼地に気をつけてね」
サトシ「わかってる」
ブオー