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始皇帝記 ~DG6~  作者: 小泉るか
デモゲ6-1
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DG6 041 フロンティア

サトシ「将として使える生徒はいたか?」

アスカ「オール1000超えの優秀者は3人だけ。それと用兵を覚えた桜田姫」

サトシ「マジか、他は?」

アスカ「高くても平均700ぐらいかな。アシャルタシャルは900ぐらいだった」

サトシ「第三次募集もかけるか、それと工事拡張のために兵士も。軍事訓練はいらない雑兵でもいいから」

シバキ「サトシ焦ってるでしょ。少し休みなよ」

サトシ「いや、カナンがいつどうでるかわからないだろ。問題はなるべく早く片づけたい」


アスカ「ミツマタ戦は落ちついたんだから、アサギリなんて放っておいて小作りでもすれば? 私じゃなくて将候補性でもいいじゃん」

サトシ「うーん。そうだな。温泉できたら、そうするかな。ノイローゼかも」

シバキ「サトシらしくないわね。何が原因なの?」

サトシ「多分もっと早く事を進めたいんだろ。でも追いつかない。兵はいるが消耗戦もしたくないし、東京も完成していない」

アスカ「気晴らしに桜田姫と食事にでも行ったら? あの食べっぷりを見たら気が晴れたりして」

サトシ「いやいや、それはないだろ(笑」


シバキ「クオンから報告よ、学園で募集した予備兵の訓練が終わって、正規兵なみの強さに育ったって」

サトシ「装備は足りてるか? つっても、剣よりツルハシ持ってもらうわけだが」

シバキ「なんだかんだで残金13憶ルピアになったけど、まだまだ平気よ。銃器工場があるわけでもなし、そんなに武装で差はでないわ」

サトシ「鎧もレザーかプレートかチェインの世界だしな」

シバキ「産業革命前なんて地球も同じようなものよ。それでも人はちゃんと生活してた。魔法がある分、ずっと楽だと思うけど」

サトシ「病気とかか」

シバキ「パンドラの箱ね。本当に物質世界は聞けば聞くほど地獄」

サトシ「ベルグも近いんだったよな」

シバキ「魔界に比べればね。でも魔法あるじゃん。物理限界もないし」

サトシ「だからフロンティア、か」

シバキ「地球はお世辞にもフロンティアって呼べないね。まだ第三次世界大戦やってるし」

サトシ「必然だったんだろ?」

シバキ「そりゃ魔界に40億人も移住して、政府機関も片っ端から潰したんだもん、余波はでるでしょ」

サトシ「まあ今のところ行く気はないから、どうでもいいけどな」

シバキ「対岸の火事ってやつね」


サトシ「魔界に移住しなかった理由は何だろうな」

シバキ「土地や歴史に執着する人が多いのよ。人ってそういうものでしょ。とくに農耕民族は」

サトシ「騎馬民族でも移住しなかった人間多かったって学んだんだが」

シバキ「私は覇権目的って聞いたけどね。潰された政府残党の一部はハンター協会に従うことを拒んだから、それが無知な人を扇動したの」

サトシ「まあカネカネカネの世界だしな。魔界は緩やかなのに」

シバキ「言語統一とか魔法とか、環境差もあるけど、有能な政府が統一したから安定があるんでしょ」

サトシ「この世界の人間も統一に反対する奴らはでるのかな」

シバキ「なるべく抑えるようにはするよ。文明を与えれば、辺境でも人々の思考は平均化するから」


サトシ「統一って言ってもまだ夢物語だけどな。カナン王にも敵わないし、ベルグの西にある国は未知だ」

シバキ「あら、1年2年でこなす気なんじゃなかった?」

サトシ「将候補性の成長の遅さを知ったら、現実的じゃないだろうと思った」

シバキ「考えないで体でも動かしたら? てきとうに生徒を連れて狩りにでもでればいいのよ。訓練にもなるし、エッチもしたいんでしょ?」

サトシ「それを言うかー。ま、一理あるな」

シバキ「将候補性はサトシのハーレムなんでしょ?」

サトシ「そうだが。ハーレムが欲しくてこの世界に来たわけじゃないぞ? 副産物だって」

シバキ「はいはい。そういうことにしておくわ」


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