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始皇帝記 ~DG6~  作者: 小泉るか
デモゲ6-1
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DG6 003 クエストあっせん所

サトシ「次の目的地は?」


シバキ「クエストあっせん所かな」


サトシ「ハンターミッションみたいなもんか」


シバキ「そうそう。違う点は何でもありな点や、報酬がお金な点かな」


アスカ「聞き込みする?」


サトシ「そうだな。すんませーん」


村人「はいはい?」


サトシ「冒険者用のクエストあっせん所って何処にありますかね?」


村人「は? よくわかんないけど、冒険者が集まる場所なら、この道をまっすぐ1kmぐらいいった所にある、看板にΩってマークが描かれている処だよ」


サトシ「ありがとう」



ブオーン ブスンブスン プッ


アスカ「ここね」


シバキ「どうしたの?」


サトシ「ああ、こっち来たから強さを測ってねーだろ。で、強い冒険者がどれぐらいのもんかってね」


シバキ「なるほどね。で、私たちの強さは?」


サトシ「ちと待て。サーチ君の数値によると」



サトシ 攻撃15 魔力12 生命力16

シバキ 攻撃15 魔力13 生命力16

アスカ 攻撃12 魔力14 生命力12


サトシ「1万分の1もねーな(笑) わかってたけどよ」


シバキ「そのための銃でしょ? 銃の数値は?」


カチャ

パン


サトシ「カバメントで攻撃658が基本値だな。やっぱケタ違いに強ぇわ」


シバキ「じゃあ中に入りましょ」


サトシ「そうだな」


バタン


シーン...


サトシ「寂れてるなマスター」


店主「この時間は皆出払っているだけさ。夜になれば賑わうよ」


サトシ「ちょっと失礼」



マスター 攻撃325 魔力215 生命力429


サトシ「強ぇじゃんマスター」


店主「おお、わかるかい? 昔はこれでも剣を振るっていたんだぜ」


サトシ「じゃあ、すぐに強くなれるようなガチバトルクエスト入ってねーか?」


店主「ねーな。こんな田舎町じゃ日常品の収集やらが手一杯さ。バトりたいなら王都にでも行くんだな」


サトシ「地図はあるんだ。情報が欲しい」


店主「王都までの道中なら50ルピアだな」


サトシ「はいよ」


店主「きっぷいい冒険者じゃねーか。王都までは500kmはある長旅になるぜ。道中の補給地点として4つの宿場町がある。あと最近は山賊も出て、キャラバンが襲われている。今のところ討伐クエストは上がってきていないが、時間の問題だろうな。領主が自警団を出すって話もある」


サトシ「詳しい道と目印を教えて欲しいな。あと、この辺で強いモンスターやボスがいる場所も」


店主「おっと、モンスター情報なら別途80ルピアだ」


サトシ「はいよ」


店主「モンスターで強えのは居ねえ。が、さっき言った山賊団の本拠地は情報が入ってるんだ。王都までの道へ2つ目の宿場町から北へ約10kmの山の中さ。砦になってるから、すぐにわかるはずだ。そのボスってのが強えらしい。あと害があるモンスターとしては、ここから南に20kmぐらい行くと大蜘蛛の巣があって、そのバケモノには海に行く人が食われて被害がでてる。海はそのすぐ南にある。と、そんなところだ」



サトシ「まとめるとこんな感じか。まず大蜘蛛とやらをぶっ殺しに行くか」


シバキ「その蜘蛛に懸賞金はでてないの?」


店主「たったの200ルピアだよ。別に金持ちが襲われたわけじゃないからな。で、軟度のわりに安いから、誰も受けたがらねーってわけだ」


アスカ「とにかく行ってみる?」


サトシ「ああ、今はとにかくレベルアップしたいからな」


店主「無茶だぜ。女子供に装備もろくなのがなさそうなのに、バケモノなんかに勝てっこねえ。やめときな」


サトシ「俺たちはモンスターや人の強さがわかるんだ。負けそうなら辞めとくさ。とにかく近くに行ってみるよ」


店主「ほー、そんな力があるようには見えねーがな。気をつけなよ」


アスカ「どうも」



サトシ「南に20kmか。サーチ君をセットしておくか」


アスカ「そうね」


サトシ「じゃー行こうぜ。暗くなる前によ」


シバキ「賛成ね」



シバキ「そろそろ目的地のはずだけど、サーチ君の範囲を上げてみて」


サトシ「ああ」


カチカチ


プルプルプルプルー


サトシ「キタ」


シバキ「強さは?」


サトシ「攻205 魔126 生命228。わりと強えな。一般人じゃかなわねーわけだ」


シバキ「方向は? 向かいましょ」


サトシ「ああ、あっちだ。1.5km」


ブオー ブオーン


サトシ「いた。アイツだ」


シバキ「でかっ」


アスカ「銃を!」


サトシ「よし行くぞ!!」



パン パン パン パン パン パン パン

パン パン パン パン パン パン パン

パン パン パン パン パン パン パン

カシャ


サトシ「1マグ3人撃ちゃ落ちたろ」


シバキ「数値は?」


サトシ「消えてる。殺ったな」


アスカ「子供がいるってオチは?」



カチカチカチ


サトシ「無反応だ。ないな」


シバキ「アタシたちのレベルは上がった?」


サトシ「今見てみる」



サトシ 攻撃88 魔力40 生命力65

シバキ 攻撃82 魔力46 生命力62

アスカ 攻撃77 魔力48 生命力59


サトシ「多少は上がったな。写真撮って帰るか」


シバキ「そうね」


サトシ「一応、足一本持って帰るか。オープン」


ザシュ プシャー


アスカ「キモッ」


サトシ「しょーがねーよ。帰ろーぜ」


ブオー ブオーン


シバキ「暗くなってきたね」


サトシ「ああ。また腹が減った」



サトシ「マスター、蜘蛛をぶっ殺してきたぜ。ほら証拠の足と画像」


店主「うおっ! こんな短時間にか? どんな魔法を使ったんだ? それに何だその機械は、すげーな」


サトシ「だから魔法だよ。"カガクギジュツ"っていう魔法使いなのさ」


店主「なるほど、本物らしいな。ここに写っている景色は確かに海付近のものだし、足も本物だ。ほら200ルピアだ。うけとんな」


サトシ「サンキュー。明日には山賊も潰す予定だ。そっちは懸賞金ないんだよな?」


店主「ああ。でていない」


サトシ「まあいいや。じゃあ」



シバキ「フフフッ あのマスターのハトが豆鉄砲くらったような顔面白かった」


アスカ「本当(笑)」


サトシ「夕食にしようぜ。またあの店でいいか?」


アスカ「賛成」


シバキ「またお酒飲みたいな」



サトシ「シバキ飲みすぎだぞ。解毒呪するか?」


シバキ「いやー、いやー! やめてー! 気持ちいいのー。このままでいさせて」


サトシ「ってもよ、歩けないんじゃな」


アスカ「そこの広場にコテージ出しましょ」


サトシ「そうだな。ベッドに運ぶぐらいはしてやるか」


アスカ「オープン」


バシュン!


サトシ「一応バイクもしまっておくか。クローズ」


バシュン

アスカ「シバキの分もね。クローズ」


バシュン バシュン


シバキ「うー、うーん」


サトシ「ほら、ベッドだ。よっと」


ドサッ


シバキ「ふかふかー。おやすみぃー」



シバキ「サトシ、一緒に寝る?」


サトシ「今日は疲れたから辞めとくよ」


アスカ「そう、わかった。おやすみ」


サトシ「ああ、おやすみ」




-翌朝-

シバキ「うー、あー、頭がガンガンする」


サトシ「どうしたよ?」


アスカ「二日酔いってやつじゃない?」


シバキ「これが、それかー。あー、母さん言ってたっけ。んー、解毒呪!」


サトシ「効いたか?」


シバキ「あー、スッキリした。魔法がなかったらと思うとゾッとするわー」


サトシ「良かったな効いて。空腹を満たす魔法もありゃいいのにな」


シバキ「ヨシヒサさんが持ってたと思うけど」


サトシ「ナチュラルだろ? 使えねーって」


シバキ「あー、アタシも全然ダメだったのよね」


アスカ「ナチュラルは使える人少ないもんね」


サトシ「蘇生もあるし、一人は欲しいところだけどな」


シバキ「母さんたちの冒険にもナチュラルは居なかったんだから、何とかなるって」


サトシ「まー、それが冒険か」


アスカ「じゃあコテージしまって朝食行こ」


サトシ「そうだな」



シバキ「そういえば渉さんが召喚カードを開発する前は、モンスターのカード化しかなかったんだよね。そう考えると母さんたち凄いのかも」


サトシ「眠らなくてもいいとはいえ200kmも歩くとかムリゲーだもんな」


アスカ「父さんに感謝しないとね」


サトシ「だよなー」



シバキ「これからの予定は?」


サトシ「200km東へ行って2つ目の町から10km北上。山賊を狩る、までかな。その後また町に帰ってコテージで休んで終わりだな」


アスカ「充実した冒険ね」


サトシ「だな。始めたばかりなのに幸先がいい」


シバキ「今日中に王都まで行っちゃっても良いんじゃない?」


サトシ「別に急ぐことはねーだろ?」


シバキ「まーね。ぶっちゃけ何もしなくても良いぐらいだし(笑)」


サトシ「それじゃ冒険になんねーよ」


シバキ「ハイハイ。だから来た、ね。わかってるって」


サトシ「シバキこそ、また酔っぱらっていたいんだろ?」


シバキ「あれは…クセになる。解毒呪もあるし、いーじゃん」


サトシ「まー、悪くねーさ。じゃあ行こうぜ」



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