084ジェスの本気
船長のグラパだ!
久々の作戦実施だぞ!
腕がなるぜ!
今回は、木星攻略の話だ!
木星まで、あと少しで到着する。
「作戦会議を始める!」
グラパ仕切る。
クソ狭い会議室がさらに暑くなる。
「本艦はこのまま減速して、木星の手前7万kmで待機。
ジェスは、現在、駆逐艦の木星に対する相対速度が勿体無いので、作戦会議が終わり次第、格納庫から出撃。
減速せずに加速して、そのまま高度6-5万kmのナクト皇帝が設置したアステロイドを突破!
サポートに、キャサルが近距離レーダー伝達!
ラクアが遠距離レーダー伝達!
セシルが攻撃予測演算!
ケリテファがジェス装備管理!
私が本艦からの援護!
以上解散!」
『忘れてもらっては困る。私はジェスを遠隔でサポートしよう』
ナクトが割り込む。
「なんかワクワクしますね」
緊張感がないラクアが、会議室を締める。
格納庫に移動する。
パワードスーツを着込んだ。
格納庫のカタパルトに脚をかける。
「ジェス行きます!!」
一度、言いたかった事を言う。
「行ってこい!」
グラパが管制制御でハッチを開けて、加速発射される。
駆逐艦の速度とカタパルトの速度が加算されて木星に対して相対速度が時速10万kmを超える。
6分でアステロイドを抜ける計算だ。
さらに脚の使い捨てブースターに点火して加速する。
少しして通信が入る。
「あと1分で6万kmに到達します」
ラクアが教えてくれる。
使い捨ての脚に付いているブースターを、パージ(破棄)する。
「視界に見える範囲で、宇宙が3でレーザー光線が7? ジェスさん避けて!!」
まるで雨の様にレーザーが飛んできた。
全てのブースターを利用して、まるで針の穴に糸を通すが如く避けながら前進していく。
「信じられない、演算を超えて避けています。
私が役に立てない?!」
セシルが呆れた声を出す。
「宇宙用の地雷が設置されてます。回避してください」
キャサルが言う。
「あ、うそ……ミサイルと魚雷系の兵器が……1万発ほど標準がジェスさん宛に飛んできてます。接触まで12秒!」
ラクアが叫ぶ。
駆逐艦からミサイルに向けて主砲が何発か飛んで来ているが、量が多すぎて全く役にたってない。
「なんだ、この量は! 援護射撃が役に立たん!」
グラパが慄いてる。
レーザーの雨が止んだ瞬間にミサイル群が接近してきて、1発が解体して10発のホーミングミサイルになって私を追尾する。1発目をかわきりに、全てのミサイルが解体してホーミングミサイルが出てくる。
「本当に1億発以上のミサイル飛んできてる!」
レーダーの点で埋め尽くされた表示を見て、ラクアが呆れる。
左手でデコイを撃ちながら、右手のガトリングでミサイルの誘爆狙いで追いかけてくるミサイルを減らしていく。
「アステロイドでエネルギー反応! レーザーの攻撃また来るわよ」
セシル予測する。
すぐさま、レーザーの雨が来る。
もはや針の穴すらなく、1番攻撃濃度が低いポイントに突っ込んで行く。
左手がもげて左脚が無くなるがなんとか抜ける。
「右に回避する癖を直さないとダメだな」
自己評価しながらミサイルの大群とレーザーの雨をかいくぐって行き、背中アームの一本が地雷に触れてしまう。
アームを一本失う。
「出力が78%までダウン、武装もエネルギー切れです。ガトリングは、破棄してください。」
ケリテファが言う。
「ケリテファが! 普通に喋った!!」
私が、激しい攻撃を回避しながら言うとすぐに返信が帰ってくる。
「お願いだから真剣にやってください。ジェスさんが死んじゃう」
ケリテファが、泣きそうな声で言う
「いや、まだまだ本気じゃないから……」
慰めながら連邦軍時代の戦闘を思い出し、本気を出す事にした。
今までの見て感じて回避していたが、さらに先読み回避が加わりホーミングミサイルすら手前10cm単位で避けて、信管が起動して爆発する時には爆発範囲にいない。
レーザーは、1cm単位で避け始める。
『これは、凄い。ジェスの動きが研究施設の演算も超えている』
ナクトが感動した声を出す。
「初めから本気出してください! 心配したじゃないですか!」
ラクアに怒られる。
「非常識の塊ね」
キャサルにいじられ
「役に立てない……」
セシルが落ち込む
「騙されたのじゃ! 酷いのじゃ!」
ケリテファが怒りながら笑っている。
アステロイドの本体が大量にある場所も、全て回避して5万kmに到達する。
ロンギヌスの全貌が見えてくる。
ジェスに本気は最速の反応速度に、今までの経験から全てから計算される先読みが加わって、恐ろしいことになるようです。
次回、ロンギヌスのお話です。




