表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
87/186

076施設のログ

私は、コヒネタ。


久し振りに、何か物音が聞こえる。

何者かが侵入したのか?


今回は、そんなお話。

「ここが故郷?」


 セシルに質問する。


「過去に脳の病気にかかり、この施設で脳を機械化しました」


 セシルの原点に近いこの場所は、1万年前以上の施設という事になる。


 この先に、なにがあるのか予測がつかない。


 4人で施設の奥を目指す。

 大きな場所から通路が何本も伸びているが、全て途中で隔壁が閉じており、コンソールも電源が入っていないため、開けることが出来ない。


 探査中に朽ち果てた施設内の案内を壁に発見して、なんとか解読して施設の管理する部屋の前の隔壁まで来た。


「ケリテファは、暑くないのか?」


「フローズンカーテンを纏っているので、暑くないのじゃ。しかも、どんどん魔力が溜まるのじゃ」


 大気中の分子の運動エネルギーを吸収して温度を下げる。

 吸収したエネルギーを自分のエネルギーにする。

 増えた余剰エネルギーを光に変換して破棄しながら行うので、光に変換した分だけ、ケリテファが光っている。


 隔壁のコンソールから無理矢理エネルギー供給して動かせないか試してみた。


「これは……」


 調べると、構築されているナノマシンがver2.2のため、私のパワードスーツにあるver3.5ナノマシン上位権限ですら、どうにも出来ない。


 破壊の手段だと、向こう側の施設を破壊しかねない。

 最終的にセシルの右手のソードで、人が通れるぐらいの穴を開けてもらう事にした。


 1mぐらいの電子レベルのノコギリが回っているサーベルで、50cm程刺さった処で向こう側に抜けた。

 切り抜く迄に時間がかかりそうだ。


 ガタン……ドドドド…キュルキュル!


 来た通路からキャタピラが、まかれる音が聞こえて来た。


 何かがやってきた。

 旧式の西暦時代の戦車を想像する形と大きさだ。


 止まって、砲身がこちらを向く!


 が、何も起こらない。


 時間があるので調べに行くと、ver2.2のベースで作られた自律思考型戦車だが、大気のナノマシンが9.3の為にverの適合性の不備でエネルギー供給が出来ず、私たちが侵入した際の振動や地熱で、少しづつエネルギーをためてここまで来たが、攻撃する前にエネルギー切れになったようだ。

 ハッキング出来れば使えるが、上位権限が使えない為に手段がない。


「1万年以上、ご苦労様です」


 敬意払う。


「ジェスさん、空いたわよ」


 人が1人通れる穴が隔壁に空いた。

 ちょっと…小さすぎる……


「セシルさん? 私、通れるか微妙な大きさですが?」


「考えてなかったわ」


 再度、穴を大きく切り抜いていく。


 隔壁の中に入って少し進むと施設用のメインコンソールがある。

 手分けして非常用電源のスイッチ探す。


「ジェス! このスイッチが怪しいのじゃ!」


 ケリテファが見つけてくれたが、既に今の状態が非常用電源が入っている状態になっていた。


「何故、非常用が使われているのかしら?」


 セシルが考える。


「電源が入らないと、お手上げですね」


 駄目もとで、非常用から通常に戻す。


 バヒューン!ゴゴゴ……!


 全ての機能が動きだす。


『警告します。メイン炉心の温度が異常です。主電源を非常用に切り替えてください。』


『警告し……メイン炉心の温度が低下しました。通常運行に切り替えてください』


「あ! なるほど。地熱を利用してエネルギー生産していたが、使わなくて過剰になり溢れたので止めたという事か」


 復活したコンソールログから読み取る。

 放出したら再度、通常に戻すのだが、誰も戻さない為、非常用が空になって全ての電源が落ちた事になる。


 施設のセキュリティーは、研究施設部分以外は全てフリーになっていた。

 研究内容は取り出せないが施設の記録を読み取る。


 宇宙暦 147年

 研究所の破棄


 宇宙歴 145年

 被験者を搬入

 責任者 コヒネタ


 宇宙歴 140年

 研究所開設


 施設ログが極端にに少ない。研究所の端末まで行く必要がありそうだ


「お兄様の手がかりは、研究所施設まで行かないとなさそうですね」


 一緒に、横の端末を調べていたセシルが言う。


『空調が基準値に達しましたので停止します』


 施設内放送が響く。

 気温が20度付近になっていた。


 操作コンソールで施設の設備を再度調べると防衛がオンになっていた。


「また、忘れるところだった」


 過去の失敗を思い出す。防衛装置をオフにする。


『第2級警戒態勢を解除します』


 4人で移動して隔壁の近くに来た。


 先程、セシルが開けた穴が塞がっていた。

 隔壁のver2.2のナノマシンにエネルギーが戻って自己修復したと考えられる。

 それを見て戦車も復活していると予測した。


「アルテア、隔壁に向かってレールガンを最大出力で撃てる準備してください」


「?!」


 みんなが疑問な顔をするが、ステルス衛星の件で懲りているので予想がつく。


 大盾を準備する。


 隔壁の向こうにいる戦車が動いているのをセンサーが感知した。


 バキャーーン!キューーーン!


 隔壁が吹き飛び、音速を突破した弾丸が4人に迫ってくる。


 大盾を斜めに構えて弾道をそらす。


 背後の通路の壁を壊しながら弾丸が後方に飛んで行く。


 バリバリ!!


「アルテア! 目標前方戦車! 撃ってください」


 吹っ飛んだ隔壁の隙間から戦車が見える。


 キュイーーン!シュパーーン!


 アルテアの右手から音速をはるかに超えた、摩擦で白い閃光になった弾丸が、発射され戦車のど真ん中にヒット。

 戦車の中心が丸い穴となって外装だけ残る。


「自律型だったので、防衛装置をオフにしても動いてくる可能性を考えてましたが予想通りでしたね」


 ホットして原型を留めていない戦車をみる。


「凄いのじゃアルテア! 何という魔法なのじゃ?」

 ケリテファがアルテアに絡んでいた。


「あの弾丸を弾くって、ジェスさんは異常ですよ。

 いい加減に何者か答えて欲しいかな」


 セシルが半分尊敬で半分飽きれて私に言う。


 研究施設に移動する。

セシルの復活した施設。

数多くの謎があるが、研究区画に何かヒントがあるのだろうか?


次回は、研究施設に関してのお話。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー cont_access.php?citi_cont_id=202206315&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ