007過去の回想
作者のアイです。
回想がジェスが帝国皇帝を倒した、過去まで追いつきました。
今回は、当時の帝国がわかるお話。
宇宙暦 345年
《帝国首都アイネハイネセン》のメインフレーム仮想空間内。
首都は複数の惑星に存在している大型記憶装置を転移技術の応用で、時間の誤差なくリンクしている為、同時に破壊されない限り不滅の首都となっている。
「最高評議会を開始する」
声が響き渡る。
背景も無い仮想空間に、6人の帝国軍の代表が円卓を囲んでいる。
彼らの肉体は、既にない。
6人とも黒い影で区別がつかない。
影が、独り言の様に思考垂れ流す。
「帝国皇帝のナクト・レイスタ陛下が、崩御なされた」
「連邦軍の9割以上は、破壊した」
「ナクト陛下を攻撃した、パワードスーツは異常だ」
「動きが、演算処理を上回っており理論的におかしい」
「あの動きをした場合は、中身が有機物であれば加速時の遠心力(重力加速)で潰れている計算になる」
「あのパワードスーツの戦闘力を演算すると帝国戦艦が戦闘力1万の計算で7億と言う計算が出たぞ」
「あれは、本当に連邦軍なのか?」
「人間では不可能だ」
「最後には転移先までわかるはずのセンサーから、消えたぞ」
「あり得る確率は、我らの次元から消えた事になる」
「セシル・レイスタ将軍に今後の対応をお願いしたい」
「防衛装置の最高責任者は、セシル様だ」
「攻撃兵器は、ナクト陛下の権限でしか使用できない」
「解除方法はあるのか?」
会話ではなく思考の混濁で6人は話し合う。
空間が光って円卓の前に、白髪で赤い瞳の女性が現れる。
現れた女性が言う。
「お兄様が連邦軍に倒されました。お兄様の率いていた残存している第1軍は、第2軍に吸収して直ちに連邦軍の残党を一掃しに出発します」
6人の影が声を揃えて言う。
「承認しました」
影が消えていき最後の1つになる。
「セシル様、ナクト陛下のバックアップは必ず何処かにあります」
それを聞いた女性が一瞬だけ辛い表情をするが、すぐに無表情に戻る。
最後の影も消え女性だけが残る。
既に不滅に近い帝国体制でしたね。
次回はジェスの物語に戻り、魔王に謁見するお話!
次回へ続く。




