050最下層
主人公のジェスです。
ダンジョンを攻略していくと、どう考えても誰かが作った施設だと理解できる。
マップにナノマシンが含まれて修復や再構築を行なっている上に、地上へ戻る為のゲートにエネルギー供給がある。
最下層には、何があるのか?
今回は、そんなお話です。
地面を液状化して、落下。
下のフロアの天井から出て来て、着地。
地面を液状化して、落下。
下のフロアの天井から出て来て、着地。
地面を液状化して、落下。
下のフロアの天井から出て来て、着地。
モンスターに襲われるが無視する。
地面を液状化して、落下。
下のフロアの天井から出て来て、着地。
地面を液状化して、落下。
下のフロアの天井から出て来て、着地。
モンスターに襲われるが無視する。
地面を液状化して、落下。
下のフロアの天井から出て来て、着地。
地面を液………
永遠と続く作業かと思われたが、今回は数を数えていたので地下101階で、ラクアが報告してくる。
「ジェスさん、ここより下は空洞がないです」
「うお! 危なかった!」
既に液状化を開始していて、足首付近まで潜ってる足を液状化を解除して抜き出す。
「このまま、行ってたら生き埋めみたいになってたよ!! 凄いぞラクア!!」
本気で感謝する。ラクアがデレデレ。
ラクアは、ちょろい人なのか? 褒めることに弱い気がする。
周囲を見渡すとかなり大きな空洞であり、壁も通路もなくワンフロアのエリアになっていて、何本かの上部を支える大きな土の柱が天井まで伸びている。天井まで30mぐらいありそうだ。
「モンスターも見えないし、ここはなんだろう?」
周囲をサーチすると、左後方に建物の反応がある。
移動して見ると、天井ギリギリまで高さがある大きな施設があった。
「私のデーターベースに情報があるわ。帝国の地熱発電施設に該当します」
零さんがパワードスーツの投影機能で、地面に詳細を投影してくれる。
地下のマントル(マグマ)で、水を蒸発させ吹き出た蒸気でタービンを回し発電し蒸気を放置して水になったら、また蒸発させてを繰り返して発電する仕組みのレトロな発電所であった。
「中に何か情報が、あるかもしれないので入ってみましょう」
零さんが興味を示す。
入り口はセキュリティがかかっておらず、すんなり入れた。壁に施設中地図が貼ってあり、管制室を見つけたのでそこへ移動する。
管制コンソールから情報を取り出す。
宇宙暦724年に完成してからずっと動いている。
同型施設数が343個!! 設置場所データーをダウンロードしておく。
メインシステムはver7.9のナノマシンで構成されていて、地下のマグマから必要な元素を取り出して、ダンジョンから冒険者に持ち出された質量分を補填している。
ダンジョン内のver9.3のナノマシンも、ここで製造していて破損したりバグでエラーになったら、アポトーシスプログラムで自己破壊して、新規ナノマシンと入れ替えているようだ。
エネルギーは全て発電でまかなっている。
管制制御のメインフレームに、ファジー型の人工頭脳が冒険者の進行具合によって、モンスターやダンジョンのマップも定期的に変更している。ゲート制御もここで行なっていた。
「まさに、アトラクション装置だな」
私は、目的がわからず困惑してしまう。
「良く情報を見ると、このダンジョンって100階で踏破になるらしく、踏破すると伝説の武器を渡す設定になってる!!」
私が驚いて、声に出す。
「ここが101階だから、本来は入れない場所で関係者以外立ち入り禁止って場所ですね」
ラクアが的を得た、賢い事を言っている。
零さんがフロアマップをモニターに映し出した。
「確かに、この101階フロアへの入り口がないね」
私達は狡い事をして、ここまで来たので例外的な存在だった
管制室から各フロアの映像を見る事が出来る。
100階の最後のボス部屋には、赤竜が眠っているのをモニターで確認した。
眠っている赤龍の前に、地上へ戻るゲートが開いていた。
ダンジョンの秘密を知ったジェス。
作られたものである事はわかったが、目的がわからない。
次回は、ダンジョン攻略のその後のお話。




