028三大英雄
十司祭の一人であるトルテルです。
緑のフルプレート姿のラクア様に、会ったばかりなのに一生ついて行こうと心の底から思いました。
彼女が指示すると空から光の矢が地面に突き刺さり、倒すのが困難なモンスターが一瞬で裁きを受けて消えていく。
そのお姿は、聖母様のように感じた。
今回は、緑の聖母様が去られていくお話。
黒竜を倒した場所からロマとアイシャが今迄の無礼を謝罪して動かないので、なんとか説得して王都神殿に戻る。
既に中庭に頭の無い黒竜が置いてあった。
零さん行動が早いな。
「零姉ちゃんがいなくなってから……」
零さんと王様が話しており、王様も土下座してる。
ラクアの方を見ると
「緑の聖母様だ!」
トルテルがラクアに土下座してる。
私の目の前には、ロマとアイシャが土下座している。
凄い状態になってしまった。
森のモンスター討伐が何処まで進捗したかを聞く。
「ラクアは、あとどれぐらい時間がかかる?」
「後17の標的なので10分ぐらいですね」
「ロマ! この杖型の転移装置をあげるから、砦の前に待機している兵隊を撤収させて来てください」
「ありがたい話ですが無詠唱でそのような魔法は、私では無理でございます」
ロマの体内ナノマシン量を見たら6%もあるよ!
ロマの頭に左手をかざしロマの体内のナノマシンに使用法をインストールしておく。
「ロマの体を調べたら、杖を使えば知っている場所に転移ゲートを開ける才能を見つけた。今、私がその能力を引き出したので可能なはずだ。試してみてくれ」
杖型の転移装置を手渡した。
杖を握った瞬間、目を最大まで開いて叫び出した。
「おおおお! わかるぞ! 私からエネルギーがこの杖に! ゲーーーート!」
少し小さいが人が通れる程のゲートが開く
「おおおおおおお!」
ロマが咽び泣く。
「2回分は、その杖に今入ってるエネルギーで開けるから、1回分は、30日ほどロマが体内のエネルギーを杖に譲渡して蓄えればよいので60日で2回使える」
「感謝します!私の信仰は、女神から貴方へ」
そして、土下座……
逃げたい……仲良くなるなどは大丈夫だが、崇拝されると言う事は慣れていない。
零さんは慣れてるオーラを出しているが、私とラクアは対応に困る。
零さんも歳を取った高齢の王様の長話に少し引いている感じだった。
ラクアが全て討伐した所で、逃げるようにロマが作ったゲートに3人で入り込む!
「待ってください!零様!!」
「緑の聖母様!!」
「ジェス様!!もっといてくだされ!」
ゲートを出ると白銀の荷車が待機しており、気絶から復帰した法国軍がロマが帰還するのを待っていた。
ロマがゲートから出てくると、ロマが法国軍全軍に通信用の魔道具を利用して説明をした。
黒竜の討伐と森の中のモンスター討伐が伝達されると、軍のエルフやドワーフが泣きながら感謝してくる。
私のいた時代にいなかった西暦時代のファンタジーの世界観にしか存在しないエルフやドワーフがいるって事は、ますます造られた世界の説が濃厚となっていく。
白銀荷車乗り込んで、ディアマント砦を目指す。
その姿を見送るロマの目線は、狂信的であった……
その後、法国では神罰を下す! 白銀の騎士ジェス。
神速で動く! 真紅の聖騎士レイ。
天界の断罪者! 緑の聖母ラクア。
この3人の3大英雄伝説が誇張されて広まり、《地球の首飾り》の衛星兵器SSLで開けた、森に空いている直径10mの底が見えないクレーターを、聖母の涙と呼ぶようになった。
法国のエピソードが終わりました。
次回は、王国に依頼遂行の報告するお話。




