おじいさんと少年と水の惑星
新しい星を見つけた小さな飴屋さん。
おじいさんと少年の2人は、新しく見つけた水の惑星に到着しました。
「おじいさん、手分けして探そうよ。感動の飴に合うような材料をさ。…ね、おじいさん?」
「…あぁ、ごめんね。そうだね、じゃあ私はこちらを探すよ。君は向こうをお願い出来るかな?」
おじいさんは少し間をおいてから そう答えました。
いつもと違うおじいさんに 何かあったのか、と疑問を抱きながらも 少年は探索を始めました。
「そろそろかもしれんな…。」
少年が去った後、おじいさんは1人呟き ふらふらと材料を探しに向かいました。
「…おじいさん、見つけたよ!この星の噴水が炭酸水なんだ!これなら上手くいくかもしれないよ!」
「おぉ、すごいじゃないか!じゃあ、先に戻っていてくれるかい?少し探し物をしたいんだ。」
「?…うん、わかったよ。じゃあ、先に作っちゃうからね!」
「急いで帰るよ。頼んだからね。」
おじいさんは笑いながら少年を見送りました。その笑顔は、どこかさみしそうなものでした。
「…すごい、すごい!おいしくなぁれ、あまーくなぁれ!」
少年は飴屋に戻って 早速作り始めました。おじいさんが帰ってくる前に作って、びっくりさせてあげようと思ったのです。
「できた!…わぁ、綺麗だな…。」
出来上がった“感動”の飴は、ポップコーンみたいに弾けるような形をして、日にかざすとキラキラ虹色に輝きました。
「早くおじいさんに見せたいな!僕が初めて1人で作った飴…食べてほしいな。」
少年はおじいさんが帰ってくるのを楽しみに待っていました。
しかし、その日おじいさんが帰ってくることはありませんでした。