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おじいさんの旅
大きな宇宙を移動している、小さな飴屋さん。キラキラした欠片をすくいながら、おじいさんは旅をしています。
「今度はどの惑星へ行こうか。赤い星、青い星、黄色の星に、真っ白な星。色々あって迷ってしまうよ。」
おじいさんがいろんな星を見て迷っていると、近くの白い星から小さな子供が見上げているのに気付きました。
「よし、あの星へ行こう。」
おじいさんはお店を移動させます。
星に着くと、さっきの子供が話しかけてきました。
「おじいさん、何をしているの?」
「私は飴屋さんをやっているのさ。宇宙を旅して、いろんな星でお店をしてきたんだよ。」
「おじいさんは、この星で飴屋さんをしてくれる?」
「もちろんさ、たくさんのおいしい飴を作ってあげよう。」
おじいさんは微笑みながら頷きました。
するとその子供は嬉しそうに笑って、走って行きました。
「…さて、お店を始めるとしよう。」