僕が彼女と付き合う理由
最近付き合い始めた彼女のことが大好きだ。しかし、好きなのは彼女自身ではない。
では、彼女のどこが好きなのか
顔ではない。
しかし、彼女はモテる。かなりの美少女らしいが僕には分からない。
性格でもない。
彼女の性格は最悪である。マゾの方なら喜びそうだが、僕はマゾではない。
じゃあ、どこなの?と聞かれたら僕は
「脚が好きだ!」
そう答えるだろう。
だって僕は
脚フェチなのだから。
そう、彼女の脚は素晴らしい。股関節からつま先まで少しの汚れもない。正に選ばれて生まれてきた脚と言えよう。神に祝福されて生まれた脚。
入学当初、僕は彼女の脚を見て衝撃を受けた。何て美しい脚なのだろう。友達に見るよう指摘したが
「普通の脚じゃん」
彼は脚フェチではなかった。
ムカついたから一発殴っておいた。
脚フェチの人にしか分からない。
僕は僕を脚フェチとして産んでくれた親に感謝した。
しかし、脚のことばかり彼女に言うと彼女は不機嫌になる。どうして不機嫌になるのか理解できないが、僕には彼女が機嫌が良くても悪くても別にどちらでもいいことだった。
そう、僕は彼女自身のことはそこまで好きではなかった。
彼女と付き合っているのだって脚目当てだ。
近くで見たいから。見続けていたいからだ。
そんなので別れないのかと聞かれることもある。
答えとしては別れない。
理由は彼女は僕自身のことが大好きだからである。
僕の顔が、性格が、腕が、脚が、声が、髪の毛が、身体が大好きだからである。
彼女は僕の全てが大好きなのだ。
だから別れない。少なくとも僕から別れは切り出せない。だって殺されちゃうから。
まあ別れるなんて微塵も思ってないわけだが。
彼女自身のことがそこまで好きではない理由は理解できないからだ。
僕の全てを愛す彼女のことが。
愛すのなら一部分だけにすればいいのに、気持ち悪い。それじゃあ浮気と一緒じゃないか。
そう思いながらも僕は彼女と付き合っている。
彼女の脚は美しいから。
僕は脚フェチだから。
私はふとももが好きです。