表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

僕が彼女と付き合う理由

作者: 三葉

最近付き合い始めた彼女のことが大好きだ。しかし、好きなのは彼女自身ではない。

では、彼女のどこが好きなのか


顔ではない。

しかし、彼女はモテる。かなりの美少女らしいが僕には分からない。


性格でもない。

彼女の性格は最悪である。マゾの方なら喜びそうだが、僕はマゾではない。


じゃあ、どこなの?と聞かれたら僕は

「脚が好きだ!」

そう答えるだろう。

だって僕は


脚フェチなのだから。


そう、彼女の脚は素晴らしい。股関節からつま先まで少しの汚れもない。正に選ばれて生まれてきた脚と言えよう。神に祝福されて生まれた脚。


入学当初、僕は彼女の脚を見て衝撃を受けた。何て美しい脚なのだろう。友達に見るよう指摘したが


「普通の脚じゃん」


彼は脚フェチではなかった。

ムカついたから一発殴っておいた。


脚フェチの人にしか分からない。

僕は僕を脚フェチとして産んでくれた親に感謝した。


しかし、脚のことばかり彼女に言うと彼女は不機嫌になる。どうして不機嫌になるのか理解できないが、僕には彼女が機嫌が良くても悪くても別にどちらでもいいことだった。


そう、僕は彼女自身のことはそこまで好きではなかった。


彼女と付き合っているのだって脚目当てだ。

近くで見たいから。見続けていたいからだ。

そんなので別れないのかと聞かれることもある。


答えとしては別れない。

理由は彼女は僕自身のことが大好きだからである。

僕の顔が、性格が、腕が、脚が、声が、髪の毛が、身体が大好きだからである。

彼女は僕の全てが大好きなのだ。


だから別れない。少なくとも僕から別れは切り出せない。だって殺されちゃうから。

まあ別れるなんて微塵も思ってないわけだが。


彼女自身のことがそこまで好きではない理由は理解できないからだ。

僕の全てを愛す彼女のことが。

愛すのなら一部分だけにすればいいのに、気持ち悪い。それじゃあ浮気と一緒じゃないか。


そう思いながらも僕は彼女と付き合っている。

彼女の脚は美しいから。


僕は脚フェチだから。


私はふとももが好きです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ