ハエ
久方ぶりの詩です
屋上でタバコをふかしていたら
コバエが3びき寄ってきた
煙を吹きかけると、2匹は逃げて飛んでった
残る1匹はのらりくらりと
リズムを狂わせ飛んでいる
どうしたものかと悩んだすえに
その一匹を飼ってみようか
どこか懐かしいそのハエはいまだに飛んでいる
のらりくらりと私のように
居場所も探せず飛んでいる
どうしたものかと瓶を覗けど
これみよがしに飛んでいる
どこに誇りがあるのか知らずに
堂々と飛んでいる
何を思って飛ぶやも
何を思って逃げるやも
私の知るよしではないけれど
気まぐれそうに飛んでいる