表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
20/101

20




「あっ、瀬川君!おはよう」

バイトへ向かうため店への道を歩いていたら、背後から荒木さんの声が聞こえた。振り返るとこちらに駆けてくる彼女の姿があった。

「今からバイト?」

僕の隣に立ち、少しだけ上がった息を整えながら荒木さんはそう尋ねた。僕はそれに「うん」と答える。

「荒木さんはどうしたの。いつもより早いけど」

「授業一つ無くなったからさ、早く来れたの。教授が風邪だって」

僕と荒木さんは並んで店へと向かった。この場所からなら五分程で店につくだろう。

「そういえば瀬川君、今日自転車は?」

「昨日盗まれた」

「盗まれた!?盗難届けは出したの?」

「出してない。どうせ生徒の誰かの仕業だろうから、そのうち返ってくると思う」

僕の答えに荒木さんは納得していないようだった。彼女の高校は僕が通っている高校より偏差値の高いところだっただろうから、この素行の悪さは受け入れがたいのだろう。だがいわゆる不良高であるうちの学校では、自転車に鍵をかけ忘れた僕が悪いのだ。

そのうち荒木さんは「今日はお客さん来るといいね」という話題に変えてきた。僕は「そうだね」と嘘でも本心でもない相槌を打つ。店の看板はもうすぐ目の前だった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ