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俺の子

「お父さん、早く起きないとご飯抜きだよ!」

部屋の前で自分を呼ぶ声がする

お父さん、、、、?

そうか俺は、、、あれは10年前


「事故で夫婦二人亡くなっちゃったんだって、子供もいるのにねぇ」

俺の真後ろでひそひそと話す声が聞こえる。

「子供どうなっちゃうのかしらねぇ、引き取ってくれる家族も死んじゃってるらしいわねぇ」

一番前の席にいる子供は涙も流さずただただ下を向いている。

「あれがおじさんの子供、、、」

まだ5歳ぐらいの双子か、まだ生まれたばかりの赤ん坊を抱いている。

「両親死んだのに、涙一つ流さないなんてね、なんて冷たい子たちなんでしょうね」

その言葉に俺は少しだけ、そうほんの少しだけ不快感を覚えた。

なんで、子供に聞こえるように言うんだよ、、

少し苛立ちを感じながら、そのまま時間が過ぎていった。

葬式が終わり、皆が帰る中子供達だけはその場にとどまっていた。

大人たちはその子供に一切触れることがないように急ぎ足で出て行った。

俺は子供にゆっくりと歩み寄っていく、

「泣かねぇのか?」

子供はただ下を向きながら

「お父さんとお母さんはあまり一緒にいなかったから」

男の子は悲しむ様子もなく、女のこの方は、少し震えた声で

「私たちってどうなるんですか?」

、、、、、、、、

俺は、、、俺には親がいなかった、俺は何人もの人に救われてここまで生きてこれた。

色々な人に迷惑をかけながら、、、

この子供たちは俺とは違って迷惑をかけていい相手が今までいなかったんだろう、

そしてこれからも、、、俺は今悩んでいる

この子供たちに昔俺が助けられたように手を差し伸べるか、

ちゃんとした施設にこの子供たちを育ててもらうか、

俺には財力がある裕福な設備が充実した施設に子供を預けることぐらいはできるだろう、

俺はどうしたら、、、、、、、、


読んでいただきありがとうございます

この話は短く比較的読みやすいと思いますので、

良ければ次回作もお楽しみください

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