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トワイライト・ドラゴン 頭のおかしい王子様に心臓を人質にとられながら働かされてます  作者: リィズ・ブランディシュカ
第6章 準備終了

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03 負傷



 あたしの背後で、援護するようにタバサが行動。


 連続で光線銃(※タバサ説明)なるものを使うが……。


 ザーフィスは本能で察知したのか、引き金を動かすよりも前にすばやくよけているらしい。


「ぜんぜん当たらないよー!」


 タバサは苦戦していた。


 そこを、フォローするように、敵の兵後へまわりこむクランとヒューズ。


 兄弟だけあって息ぴったりだ。


「合わせます、兄さん」

「頼む!」


 気合を入れてタイミングをあわせ、二人がきりかかる。


 相手は左右から同時に挟まれる形になったが。


 けど、ザーフィスはひょいひょい避けて、余裕で反撃した。


「くっ! 強い」


 回避しきれなかったヒューズの右腕が切り裂かれた。


「ヒューズ! 大丈夫か!?」


 クランが焦る。


(お前が、身内に対してそんな風に喋ってるの見た事ないぞ。逆に、それだけきついってことか)


 クランは焦りののあまり、ザーフィスから視線を外してしまっていた。


(おい、前見ろ前)


 あたしは警告しながら、剣を握る手に力をこめる。


「油断するな! クラン!」


 クランは接近してきたザーフィスにギリギリで対処。


 あぶなっかしい!


「クラン、下がれ! そんなんじゃ剣筋がみえみえだ! あたしがやる!」

「駄目だ。君達を戦わせて僕だけが逃げるなんて」

「うっせぇ、足手まといだって言ってんだ、よっ!」


 ザーフィスの正面から、奴にきりかかる。

 あっさり避けられてムカつく思いをしたが、それも織り込み済みだ。


 近くで戦っていたクランを足で背後に蹴り飛ばした。


「お前はそこでじっとしてろ」

「アメリア!」


 文句は後で言ってくれ。


 ザーフィスから視線を逸らす余裕ないんでな。


「盗賊ぅぅぅ! おまえも強いだろ! 俺を楽しませてくれよぉぉぉ!」

「きもい喋り方して近くで喚くな、うるせーんだよ」


 こいつ戦闘狂か。

 めっちゃくちゃ笑顔で楽しんでるように見える。

 あと、薬でもやってんじゃねーかってくらい、テンションが高いのがやばい。


 ザーフィスは疲れを知らない様子でにやにや笑いながら、剣振りまわしてくる。


 その筋はめちゃくちゃなのに、なんでか妙に死角をついてくる。


 その才能別の方面にいかせないのだろうか。


 こいつたぶん、根っからの戦闘狂だったんだろう。


 関わりたくねぇやつに関わっちまった。


 将来を見据えて長いおつきあいなんてしたくなかったから、気合を入れるけれど、相手の方が強かったらしい。


「くらぇぇぇ!」

「ぐあぁっ!」


 渾身の一撃で、剣をとばされてしまった。


 まずい。


 死ぬかもしれない。


 そう思った時、クランが割り込んだ。


 ザーフィスの振るった剣がクランの腹に風穴をあける。


 ぱっと赤い血が舞った。


「ぐっ」

「クランさん!」

「兄さん!」


 あたしは、仲間に一撃を見舞ってくれやがったそいつを睨みつける。


「クラン!! ザーフィス、テメェ!」


 武器がないなら、こいつの武器を奪えばいい。


 いや、だめだ。


 いまクランの腹から、ひっこぬいたら失血死してしまうかもしれない。


 そう思った時、窓から子供ドラゴンが飛び込んできた。


「きゅい!」


 今回はそいつどころか、ドラゴンは一体もつれてきてないはずなのに。

 ひょっとして、無断で飛び出してきたのか? 竜舎から?


 背後にチャイの姿が見えた。


 案内してくれたのか?


 子供ドラゴンはザーフィスに噛みついて、はげしくふりまわした。


 ザーフィスは、暴れてるけど子供ドラゴンが離さない。


 そして、城で待っているはずの一般兵もなだれ込んできた。


 様子からして、脱走したドラゴンを追いかけてきたみたいだ。

 不幸中の幸いってやつだな。


 そいつらが、怪我をしていたザーフィスを追い詰めて拘束。


 たっ、助かったのか。


 それより「おい誰か、はやくこのアホ王子を手当してくれ!」クランの怪我が心配だ。



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