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トワイライト・ドラゴン 頭のおかしい王子様に心臓を人質にとられながら働かされてます  作者: リィズ・ブランディシュカ
第6章 準備終了

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02 交戦



 とりあえず、目的地が近場という事もあって、今回は馬車で移動する事になった。

 ドラゴンの出番はなしだ。


 現地で活動していた兵士達から引き継ぎの情報をもらって、また再度打ち合わせを行ってから、拠点となっている場所に向かう。


 寝城となっている建物を包囲して、静かに近づいていく事にした。


 建物は三階建ての廃墟だ。


 人の気配がしていて、中から話し声がしていた。


 あたしはチャイを上空に放つ。


 万が一の事態に備えて、な。


 同じ場所に待機しているクランが、合図を上げるための筒に火をつけた。


「じゃあ、これから乗り込むよ。くれぐれも身の安全に注意してほしい」

「それはそっくりそのまま、お前に言ってやりてーよ」


 いつも通りの軽口を叩いているうちに、発火した筒をクランが空へ放り投げる。


 一瞬後。


「3・2・1、突入!」


 盛大な音がなった。


 合図とともに、他の場所に待機していた仲間達も、おそらく施設の中に一斉に入っただろう。


 建物の中にいた連中はなにがなんだか分からないって顔をしている。


(ざまぁ)


 再起動しかけている相手が武器を手に取るより、こっちの行動の方が早い。


 反対側から入ったシェフィの閃光魔法の光がここまで届いた。

 相手の何人かが反射的に目を覆う。

 そこまでの光じゃないけれど、予想外の出来事で体が動いてしまったのだろう。


 だからその隙を利用した。


 相手の目をつぶした中、背中をとって首に手刀をいれていくクラン。


 次々と気絶させていく。


 あたしは、そんな中でも比較的復活が早かった二人を相手取って、首を狩りにいく。手加減なんてしてられない。

 だから全力で、命をとるつもりでやった。


 一人をやって、二人目といったところで、早めに駆けつけたクランに獲物を取られた。


「ぐわぁっ」


 介入する余地もなく敵を気絶させられてしまった。


(まじかよ。どんだけ仕事早いんだよこいつ)


 とりあえず言う事言うのは後にして、倒れた人間を数えていく。


「三人、四人、五人……七人! よし、これで全員だな」


 報告された人数とぴったり合う。

 あっけないもんだ。


 こっちは負傷者は一人も出ていない。


 これなら、こんな大勢で来る必要なかったかもな。


 なんて、油断していたのが間違いだった。


「アメリア!」


 クランの鋭い声。


 場違いにもあいつ、そんなに真面目な声だせるのかと思ってしまった


 けどそんな事考えてる場合じゃないって事はすぐ分かった。


「いつかの再戦だ! 盗賊!」


 聞きなれた声。

 久しぶりに聞く声は、城に不法侵入したもう一人の声だ。


「げっ、ザーフィス!」


 見ないと思ってたら、こいつらとつるんでたのか。


 ザーフィスは手に持っていた剣でこっちにきりかかってくる。


(あぶねっ。髪切れた)


 こいつ前よりうんと強くなってる。


 それに立ち回りが素早くなっている。


 ひやひやしながら回避行動をとっていると、タバサの声がかかった。


「アメリアちん! しゃがんで!」

「うわっと」


 あわてて姿勢を低くすると、タバサが何かやったようだ。


 ぶっとい光が頭上を通っていった。


 何か頭部、熱い。


 何やったんだ一体!?


「じゃーん、武器の光線銃だよ!」


 着弾した場所がじゅっと音を立てて溶けた。


 字面からして、機械でやる光魔法的なものか?


(こわっ)


 ザーフィスがよけた背後の鉄筋が赤くなって、でろっとなっていた。


(これ、当たったらやばいやつじゃんか。心臓に悪いから、事前に説明しといてくれ。今までにそうするだけの時間あったろ!)


 文句を言いたかったが、言ってる暇がない。



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