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トワイライト・ドラゴン 頭のおかしい王子様に心臓を人質にとられながら働かされてます  作者: リィズ・ブランディシュカ
第5章 新たな仲間

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06 準備完了



 それから小一時間ほどかけてあれこれ買い物してたら、横でクックとシェフィが友達になっていた。


「たくさん商品があって、立派なお店ですごいです」

「えへん。でへへへへ、そんなに褒めても何もでませんにゅお! そうだ、このとっておきの商品を紹介しましょう」


 稼ぎ時を逃すまいとし過ぎているのか、テンション上がりすぎて、時どき話し方が変な事になってる。


 しかしそんなクックにもう慣れたのか、シェフぃは通常状態だ。


「わぁ、綺麗なビー玉です」

「でしょでしょ! 大した値はつかないけど、とっておき! お友達価格! 目玉商品を紹介して自慢げになりますよーお」


 友達ができて良かったけど。

 カモられないか気を付けてみてないと。


 そういえば、前々から気になってたが、シェフィはどういう生活してるんだ。


(いつも部隊の部屋にいるけど、まさか城で寝泊まりしてるのか?)


 記憶にある限りは、彼女がどこかへ帰っていく姿など見たことがない。


 両親とかは、いるんだろうか。


 ちょっと気になった。

 

(孤児院とかで育ったって風でもないんだよな)


 なんていうか、シェフィからは育ちの良さみたいなのを感じるのだ。

 貴族社会みたいなマナーがしっかりしてるとかそういうのじゃなくて、普通の一般家庭のしっかりした良い人の元で育ったような感じで。


 視線の先では、買い物を終えたようだった。


「はぁ、おっさんが戦う状況になったら、結構ピンチなんだけどねぇ。一応備えはしておきますか」

「備えあれば憂いなしです」


 シェフィは杖を購入していたが、おっさんは弓だった。

 二人とも外見通り後衛なんだな。

 あたしとクランが前衛をつとめればバランスは悪くないか。


「ではでは、またのごひいきを!」


 うるさい人間がいなくなったその後は、地図を確認して、奈落の谷の情報をすりあわせる。


 魔物の種類や攻撃のくせ、特性などをできるだけ頭に叩き込んでおいた。


 得に毒のある魔物が多いらしいから、解毒薬もかかさずに持っていくことにした。


 情報はどんな職業でも、状況でも大事だ。


 裏の仕事をしていた時も、持っている情報の多さが依頼達成の助けになった事があった。


 そこまで移動する足は、今度はシェフィのドラゴンにのせてもらう事にした。


 この間クランと一緒に相乗りした時は疲れたから。


 別にふざけてるわけじゃないけど、こう。


 距離が、近い。


(あたしが落っこちないようにしているんで、妙に姿勢を固定したがるというか、ぐ、具体的に思い起こすと顔から火がふきそうだ)


 どうせからかっているんだろうから、気にするだけ労力の無駄だとは思ってるけど。


(何度あってもなれないんだよ!)



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