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特殊文書群  作者: 検閲された文書の蒐集家
魔王討伐から2500年後の文書
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異文書 其之四 試練界、魔窟・魔宮について

『さて次語るのは試練界、魔窟、魔宮だ。

 サクっと説明してしまえば、印を得るダンジョン→試練界

 瘴気を吐いてるダンジョン 中の化け物を倒せば中の人吐き出して消滅するよ!→魔窟、魔宮

 となる。

 いたってシンプルなのでこれ以上の説明はない、以上!


 と思ったが、試練界に関しては一つ目に必要な攻略云々があるので語っておこう。

 恐らく君はそこに入った時に、上に書いた、魔力の感覚を得るはずだ。

 そしてそれによる身体操作も。

 それを駆使してその中に出る怪物を倒し!次の階を見つけ!突き進んでいくのだぁ!!


 とまあ冗談はこれくらいにして、実際そういうことをする。

 ただし、怪物は本物で、倒す方法が限られている。

 と言うのも魔力のこもっていないもので殴るだの蹴るだの刺すだの切るだのしても一切傷つきやしない。

 試練界に入った時に得た感覚をフルに使って、

 相手をボコるか、さっさと逃げるか。

 中の調子は段階を経るごとに「こちらの現実」感を帯びた地形・地勢になる。

 中にジャングルがあったり、はたまた人工的な宮殿みたいなのがあったり。

 たまに一部屋と通路がめちゃ狭い「家の中」みたいなのもある。

 まあそういうのはレアケースだが。

 で、段階を経るごとに、と言うのが割とポイントで、

 一つ目の印のダンジョンなんか凄まじい「作り物感」があるぞ!

 楽しみにしてろ! じゃなくて、食えるとか使えるもの、もぎ取れるもの、

 かどうかの見極めが割と簡単だったりする。

 ああ、あと一つ目の試練界には基本的に魔力のこもった物品は持ち込めない。

 つまり……全部自力ってことだ。

 食料とかは持ち込めるが、まあそんなの持ち込んで云々するよりはさっさと進んだ方が早い。

 と言うよりも一部の天才以外は大体四日くらいかかるんで、中の獣をバラして食わなければならない。

 当然、食えるもの食えないもの、は自分の判断で見分けなければならない。


 どこかで聞いたような仕様だって? 俺もそう思う。

 多分この世界に影響した何かがそういうものを参考にしたんじゃないかな。


 あとどの段階の試練界も途中では出られない。

 生きて印を得て外に出るか、死んでそのままか。

 そして同じ段階、同じ場所の印の試練界は二度と入れない。 


 

 二つ目は魔力を籠った物品も持ち込める

 そうそう、攻略しなければいけない「数」が増える。

 これはどういう風に決まってるのか未だに俺にも分からん。


 数に関して全部話しておくと、二つ目が大体3~4、三つ目が6~9。

 一つと四つは1、これは完全に固定。


 二つ目の一つの場所の攻略期間の中央値(最も出てくる頻度が多い値)は大体…30日くらいか。

 ひと月! その間君は食うものを自分で採り、安全に寝る場所を確保し、

 化け物の跋扈する世界を彷徨わなければならないのだ!

 とまあ、そんな具合。

 一つ目でさえだだっ広い空間に放り出されるんだが、これ以降のは多分無限に拡がってる。

 となると固定された位置の次の階への入り口ではなくて、

 条件か何かを満たして見つける云々らしい。

 らしいってのはそもそも一つ目で広大さを知ってるので、まあ行動範囲が狭まって、

 何かの拍子に条件を満たしたらしくていつの間にか近くに、ってのが殆どだから。

 

 


 三つ目、一つの攻略期間、これも中央値30日

 これは難度が変わらないんじゃなくて、単純にそれ以上居ようにも、もたないってだけ。

 それくらいに難しいと言うか厳しい。

 俺がいる時代のこの大陸でも持ってるのは多分一万人かそこら。

 相当いると思うか、それとも全然いないと思うか、は君の判断に任せよう。

 図書館都市の規模と人口数を肌で実感したならば、まあ分かると思う。

 攻略に関して情報を出せるものがない。

 やることは相も変わらず生き残り、サバイバルだからな。

 ただ敵が無闇と陰湿になってる。

 まあ出会いがしらに殺されても文句は言うな。

 言えないか。




 四つ目は……大体中央値で4年くらいかかる。

 速い奴は2年半とかそれくらいで出てくるそうだ。

 4年、遅ければ7年とか。

 その期間ずっと「極限の殺して隠れて」、

 を続けて生きた人間でい続ける自信があるなら、挑んでもいいと思う。

 ちなみに今のところ全世界でこれを持ってるのは両手で数える程度か。

 表に出てない奴も含めて。



 五つは知らん。


 



 魔窟・魔宮に関しては説明する意味がないと思っている。

 一つ目の印を手に入れた後、どうしても冒険がしたいんです!

 とでも思えるならば、その筋の人間に聞いてみればいい

 ちなみに挑むには最低でも二つ目の印の取得が必要だ。』


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