異文書 其之二 瘴気について
『瘴気(前述でふりがなを振っておくのを忘れた 読めないならばここで読めるかな?)
について語ろう。
瘴気、向こうの世界ではどういう意味だったか。
残念ながらこのようにしか表現できないのでこう表現する。
毒ガス、とも違う空間を漂う何か。
今のところ全世界規模で
覆ってる地域、覆われそうになってる地域、未だ覆われてない地域
に分かれる。
現時点では覆われないように結界を張っている中では安全に過ごせる、というまでで、
除去する方法は確立されていない。
つまり、現在進行形で人類は絶滅に向かっております。
印を持たない者は触れれば即死。
一つ持つ者でも印の力、つまるところ魔力を鍛えなければ侵食されて死ぬ。
もって数秒。
二つ持つ者でも鍛えに鍛えて数分潜れるかどうか。
魔力のこもった道具を使えば何とか10分に届くかもしれない。
あくまでも潜ることだけに着目するならば、だが。
侵食が起きると死ぬか、異形の身体になるか。
当然異形になれば意識をまともに保つのも難しい。
人間のまま死にたいならばまずは触れないことだ。
三つ持つ者ならば、それを獲得するまでの鍛錬度合いにもよるが、
初期状態で概ね20分は大丈夫。
ただし、死なないと言うだけで、10分くらいで体が変質するか、意識を失う。
極限まで鍛えれば2時間くらいはいけるかもしれないな。
四つ持つ者ならば、まあ上記条件で考えるならば大体24時間は行ける。
一気に六倍だ。
だがその半分の時間もすれば当然身体は変質を始める。
その驚異的な回復力・再生力をもってしてさえも治すのが難しい変質なのだ。
鍛えた後は分からない。
これを得て後にわざわざ身体が変質するまでこの中にいる馬鹿を俺は知らない。
五つ?は意味がないので省く。』