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逆転

犯罪の被害者の家族で有りながら加害者の家族で有る花代を攻めた事で逆に周囲から悪者扱いされ虐げられる密子だが此の後、意外な展開が待っていて其れは密子に取って初めての幸運とも言える状況に繋がっていくのだった・・・

今迄、友達だと信じていた花代に裏切られただけでなく其の父=市助により弟=満を誘拐され殺害された密子の花代ら島山一家に対する憎悪の気持ちは最早、並の物では無い。

・・・が其の花代に何故か殆どの級友や教師が味方をしてる為、迂闊に攻撃出来ず両親=万十太とこもちも

「あの子には・・・何の罪も無いんだから・・・」

等と綺麗事を言うだけで当然の様に密子は納得出来ず花代は、そんな密子に対し相変わらず勝ち誇った様な態度を取り続けた。


・・・が、密子は此れ迄、虐めてた相手に自分から近付き手出しをされても逆に

「もっと・・・やりなさいよ・・・!どうせなら殺すつもりで〜!」

等と叫んで近付き此れにより密子に恐ろしさを感じた相手が逆に逃げる様になった。

そんな有る日、花代は真紀らに自分達の代わりとして放課後の掃除当番をする様に命じられ驚いた花代が其れに対し

「な・・・何で、あたしが・・・?」

と反論すると真紀らは

「あたし達が・・・あんたを暗の奴から守ってやってんだから当然でしょう・・・」

等と言い放ち花代は、渋々と其の命令を聞いたが其の翌日も別の級友達から同じ様に代わりに放課後の掃除当番をする様に命じられ其れに対し花代は

「そんな物・・・暗・・・密子にやらせれば良いじゃない・・・あいつなら気が弱いし・・・必ず言う事聞くから・・・」

と言い放つが其れに対し他の級友らは

「あいつ・・・追い詰め過ぎちゃって此れ以上、下手に刺激したら何するか分かんないの・・・」

と返し其れを聞いた花代は末野に其の事を言おうと教室を飛び出そうとするが直ぐに腕を掴まれ引きずり戻され其の級友は花代の胸ぐらを掴んだ後

「告げ口したら・・・どうなるか・・・」

と呟いた後、花代の身体に激しい蹴りを入れた後、教室の壁に叩きつけ倒れた花代の顔面を踏みつけ此の後、真紀はスマホの花代と其の母=珠枝たまえの写真を見せながら

「もし・・・逃げ出そうなんて考えたら・・・あんたと母親の顔と実名を犯罪者の家族として全国中に公表するからね・・・」

等と言って脅し此の後、花代は末野と会い顔面の怪我の事を聞かれるが真紀らの報復を恐れ

「やったのは暗・・・さんに決まってるじゃないですか・・・」

と嘘を言い此れにより密子は此の後、自分を呼び止めた末野らから激しく攻められるが今迄と違い

「そんなに・・・あたしを疑いたいのなら幾らでも疑っても構いません・・・いつまで経っても問題が解決しなくても良いのなら・・・」

と言って強気に出て教師達にも恐ろしさetcを感じさせ職員室を後にし其れを聞いた末野は改めて密子が犯人で無い事を確信し花代を呼び止め

「教えて・・・島山さん!貴方を、こんな目に遭わせたのは本当は一体、誰なの・・・?」

と問い詰め花代は最初は震えるだけで何も言おうとしなかったが遂に全ての真実を打ち明けた。

・・・が其れに対する末野の対応は

「分かったわ・・・其れなら此のまま・・・暗・・・さんを犯人と言う事にして置きなさい・・・教頭先生や校長先生にも、そう言う事にする条件で貴方に対する虐めを辞めさせるから・・・」

と言う意外な解答をだすが、其れを聞いてた密子が激怒しながら

「ふざけないで・・・!何で、あたしが人の罪を着なきゃならないの・・・!」

と叫び其れに対し末野は

「違うの・・・暗・・・さん・・・!そうでもしなければ島山さんが・・・」

等と言い訳をしようとするが、密子は当然の様に聞く耳を持たなかった。


此の後、花代は真紀や其の取り巻きらに取り囲まれ末野に告げ口をした事を攻められただけでなく下校中に真由美の熱烈なファンの少年少女らに暴行を加えられたりし帰宅し母=珠枝に一緒に夜逃げしようと訴えるが珠枝は其れでも住み慣れた此の場所から離れる事を拒否し一緒に逃げ様と言い続ける娘=花代に激しいビンタをしただけでなく

「もし、あたし達が逃げ出したら、犯罪者の家族となった、あたしとあんたの顔や実名が公開されるんだよ〜!」

等と叫び泣き崩れた。

虐めの標的が花代に変わり其れを傍観し続ける密子に対し末野は花代を助ける様に言うが当然の様に密子は聞く耳を持たず人生で初めて幸福を感じるのだった・・・

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