疑い
濡れ衣によって理不尽な仕打ちを受けながらも自身の無実を証明する唯一の手段として学校に行き続ける密子だが、そんな彼女は実は真犯人が誰かと言う事に気付き始めてて其の事を悟られぬ様に密かに行動を始めるのだが・・・
両親や末野、花代の言葉に従い仕方無く学校 に行き続ける密子だがクラス中の殆どの生徒達だけでなく同学年の他の学級、上級生&下級生、問わない殆どの校内中の生徒達から
「学校に来るな〜!」
等と言われながら此れ迄以上の様々な嫌がらせを弟=滿と共に受け続ける日々を送り、そんな自分と弟を虐げる者達に対し
「だって・・・此れが私が何もやってないと言う事を証明する方法だから・・・」
等と返す密子だが、其れでも周囲の者達は虐めetcを止めず、そんな密子に対し
「唯一の味方=友達!」
等と言いながらも花代は殆ど黙って見ているだけだったが偶に他の生徒達に命令されると虐めに加担し、しかも其の時の顔は可成り楽しそうで有り、そんな彼女は密子と2人だけになった時は
「ご・・・ごめんなさい・・・暗さん!でも・・・そうするしかないの分かって・・・!」
等と申し訳なさそうに言い(訳をし)其れに対し密子は
「気にしないで・・・」
等 と呟くだけで生徒達は教師の姿を見かけた時は流石に何もしなかったが其の教師達も実質的には虐めに気付いても咎めたりせず其れは当然、末野も同じで密子は黙って虐めに耐え続けてた。
・・・と思われてたが密子は内心では此の事件の真犯人が誰かと言う事etcに感づき始めてた
「此の・・・クラスで朝香さ・・・いや朝香が居る限りトップになれず・・・そして私を犯人と主張した奴らの中で・・・特にムキになってたやつ・・・と言えば!」
と心の中で呟く密子だが其の真犯人=真紀は可なり鋭く、おまけに真由美と同様、数名の取り巻き達が居る為(譬え周囲が真実を見抜いたとしても彼女の味方をする可能性が高く)今の自分の本心を少しでも見抜かれたら逆に命取りになりかねない。
・・・が、そんな密子が特に強い疑いの気持ちで密かに監視し続けたのは何と・・・花代で有る日、そんな彼女の後を密かに付け真紀や其の取り巻き達と一緒に居る姿を目撃し隠れて其の様子を見ていると真紀らは花代に対し
「分かってるわね・・・島山・・・さん!何が何でも暗密子を学校に来させ続ける様にするのよ・・・でないと・・・」
等と脅しの言葉を言い続け其れに対し花代は震えながら
「大丈夫よ・・・あのブス・・・私を本気で友達だど信じてるから!」
と返し其れを聞いた密子は真紀が真犯人で有る事と共に花代が自分を騙してた事を改めて確信し激しい怒りで手が震え其の時、背後から真由美らに
「暗・・・さん・・・こんな所で一体、何、やってんの?」
と声を掛けられた事で真紀らにも近くで隠れてた事を勘付かれ咎められ掛けるが其のスキを与えぬ様な感じで密子は咄嗟に
「やっぱり〜!あんたが真犯人だったのね〜!森高・・・さん!残念だけど全て聞かせて貰ったわ〜!」
等と此のまま叫び続ける事で真紀が真犯人で有る事を真由美に伝えた他、此のまま叫び続ければ其の内、末野も、やって来て彼女にも真実を伝えられる事を狙い叫び続け此れにより其の狙い通り末野も、やって来て、そんな密子の顔には僅かだが恐ろしい笑みが浮かんだ。
周囲が自分を見下してる事を逆手に取り遂に自身の無実を証明した密子だが其の行動の源は虐げられ過ぎた故の強くなり過ぎた「疑心暗鬼の心!」だった・・・が、其れは彼女が周囲から、より嫌われ虐げられる事に繋がっていくのだった。