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濡れ衣

誰よりも人を妬みたい様な立場の境遇で育った社会的弱者の立場の少女=暗密子あん・みつこは本来は恵まれ過ぎてる事等で妬まれ易い立場で有りながら強者で有る故、迂闊に攻撃、出来ない存在の少女の身代わりの矛先役として虐げられる日々を受けるが、そんな有る日、其れに追い討ちをかけられる様に濡れ衣を着せられ・・・!

時は(我々の現実世界より少し未来の)此の21世紀も終わりを迎える頃。

文明の発展etcにより人々の生活は豊かになり様々な娯楽も盛んになった。

・・・が、此の時代になっても全ての人々が幸せな日々=人生を送ってる訳では無く家庭が貧しく娯楽etcとは無縁の「悲惨!etcと言える境遇の差別対象者でも有る社会的弱者と言える者達も数名、存在してて其の様な者達に対する「差別!」や「虐め!」等の問題も全然、解決してないので有る。


そんな社会的弱者の立場の人間の1人で有る小学5年生で11歳の暗密子あん・みつこは家庭が貧しく様々な娯楽等とは無縁の様な生活を送ってて勉強も運動も苦手で容姿も、お世辞にも可愛いetcと言える物でなく(何方かと言えば醜女=ブスの)性格的にも暗いけど同様に冴えない容姿で軽い知的障害が有るけど其の気になれば自立する事etcも可能なレベルで有る1つ下=小学4年生の10歳の弟の滿みつるの面倒を良く見、彼が将来、自立していける様に必死にサポートしたりする心の優しい真面目な少女で有るが其れらの行為は周囲からは「面白味のない!」「可愛げがない!」「良い子ぶりっ子!」等と言う悪い目でしか見られてない。


其の弟=滿は見た目は(「ちび○る子ち○ん」の○田etcの様に)良く言えば確かに無邪気で純粋無垢etcと言えるかもしれないが周囲に迷惑を掛けてしまった時は自分で後始末をしようとするも見た目は大して気にしてる感じがなく

「ヘッヘッヘ!・・・御免ね〜!」

等とヘラヘラと笑ったりしてる為、周囲からは「存在自体が迷惑な馬鹿!」等としか思われてない様な存在で父の万十太まんじゅうたは廃棄物処理場で働く真面目で人が良いが要領が悪く年下の後輩に迄、追い抜かれて馬鹿にされてタメ口で話されたり呼び捨てにされ時には手を上げられたりする事も有る等の万年平で他に働き口も無く其れを良い事に上司達から毎日の残業や土日、祝日の出勤を強制され「無能!」と言う理由で他の社員達に比べ給料も安く母の、こもちは病弱な身だが内職で貧しい家庭を支え此の夫婦は良く言えば「お人好し!」だが「サ◯エさ◯」一家の様に其れが仇となって失敗し迷惑を掛ける事も少なくなく、そうなった時は謝りながらも(愛想を良くしたいと言う理由で必死に)明るく笑ってる事が周囲からは媚び売り精神etcで良い格好etcをする事等しか考えてない「いつもヘラヘラしたお節介!」と言う目でしか見られてない。

此の夫婦が、そうしているのは

「周囲との関係を少しでも良くしたいから!」

等と言う理由で当然、2人の子供=密子と滿にも必死に言い聞かせ純粋な滿は其れを聞き入れてるが密子は真面目過ぎる事も有り内心では其れが理解出来ず受け入れられず、そう言った意味でも家族の中でも浮いた存在とも言える。


そんな密子は弟=滿と共に級友や同学年の他のクラス、上級生&下級生を問わない校内中の殆どの生徒達だけでなく其の親や教師達からも疎まれてて其れは密子の担任の末野靖恵すえの・やすえ=32歳も例外でない。

彼女は確かに見た目は「良心的で、そこそこの美人!」等の理想的な教師だが、他の教え子達に比べ密子には必要以上に冷たく&厳しく接し他の教え子達は、きちんと敬称を付けて呼んでいるのに対し密子のみ「暗密子!」と言うフルネーム(or偶に「暗!」と名字のみ)の呼び捨てや「あんた(orお前)!」等と差別的な扱いをし少しでも、しくじったりする等すれば時には他の教え子達の前で必要以上に(感情が高ぶると出てしまう河内弁で)きつく叱りつけたり平手や名簿で頭等を叩いたりし其の事で密子が反論しても・・・

「此れも皆んな・・・あんたの為・・・!」

等と言うだけで密子が其の事を両親=万十太とこもちに話しても其の両親も末野の言葉(言い訳)を信じ

「先生は、お前の為を思ってくれてるんだから・・・だから、どんなに辛くても、いつも笑顔でいなさい!」

等と綺麗事を言うだけで有る。

・・・が自分と同様、其の両親や弟が周囲に虐げられながらも(出来たら仲良くしようと考えて)いつも笑ってる事が理解、出来ない密子は内心では強く反発していた。


・・・が、末野はクラスの中でも特にスポーツ万能の優等生の美少女で人気少女向け雑誌の読者モデルetcもしてる美少女アイドル的存在の朝香真由美あさか・まゆみに対しては他の教え子達以上に贔屓し、そんな彼女の1つ下の弟で滿の級友の真矢まやも同様にスポーツ万能の優等生のイケメンで最新型のロボット玩具を使ったバトル(シミュレーション)ゲームのチャンピオン、此の姉弟の両親で父=真太郎しんたろうは其のロボットゲームも開発してる大手玩具メーカーの社長、母=美矢みやも現在は引退してるが元・売れっ子の美人モデルで其の時の美しさを現在も保っていると言う暗一家とは真逆の様な恵まれ過ぎたてるとも言える環境に居て、そんな朝香姉弟は共に他者を見下した面も有る為、本来なら周囲の妬み等の対象になってもおかしくないが姉弟揃って空手の有段者と腕っぷしが強いだけでなく立場の強い優等生と言う事で教師達が後ろ盾となってて同じ校内だけでなく中学生以上の少年少女の強烈なファンも居る為、簡単に何かの形で攻撃する事は出来ないが、そんな此の姉弟は自分達への攻撃を阻止する為には其の身代わりの矛先役が必要と言う事は分かってて此れにより其の役割にされたのが本来なら此の姉弟を最も妬みたい様な立場の密子と滿の暗姉弟なのだ。


・・・がクラスの中には、そんな常に他人に対し上から目線の真由美自身への嫉妬心を押さえられない者達も居た。

其の1人で代表的存在とも言えるのが真由美と同様、スポーツ万能の優等生の美少女として彼女とクラス内の人気を二分してる森高真紀もりたか・まきで彼女も確かに成績が優秀でスポーツも得意だが真由美には敵わず先述の通り腕っぷしの強いだけでなく同じ校内の生徒達だけでなく中学生にも熱烈なファンの居る真由美には簡単に手が出せず真紀らの真由美に対する嫌がらせは彼女の机の中に中傷の手紙を入れたりする陰湿な物が殆どで有る。


・・・が、其の嫌がらせは手紙の内容が過激な物になったり一緒に剃刀の刃を入れられる等、次第にエスカレートし

「犯人は誰なのか?」

等とクラス中が大騒ぎする中、真紀と其の取り巻き達は

「そんな事をするのは・・・暗・・・密子に決まってるじゃない〜!」

等と密子の方を、振り向いて叫び其れを聞いて驚いた密子は

「ち・・・違う・・・私じゃない・・・!其れに、そんな証拠は一体・・・何処に有るの・・・?」

等と反論するが其れに対し真紀らは

「貧乏で・・・捻くれた・・・誰よりも朝香さんを妬みたい環境で育った・・・あんた以外・・・一体、誰が居るのよ〜!」

等と言い放ち其れに対し密子は偶然、傍に居た真由美に対し

「あ・・・朝香さん・・・本当に・・・私じゃないの・・・御願い・・・信じて!」

等と言い放つが其れに対し真由美は無言で睨みつけるだけで此の後、教室に入ってきた末野も事情を聞いた後

「暗・・・密子・・・朝香さんに土下座して謝りなさい!」

等 と言い放ち其れに対し

「どうして・・・?何も悪い事をしてない私が・・・謝らなきゃいけないんですか・・・?」

等と反論すると末野は、そんな密子の頰に対し激しいビンタをし密子は其の頰に手を当て目に涙を浮かべながら(未だ授業が終わってないのに)教室・・・そして学校を飛び出してしまい其の侭、帰宅してしまった為、母だけでなく暫くしてから帰宅した父に迄、こっ酷く叱られ爆発した様に泣き出した。

そして其の日の夕食を口にしようとせず(個室が無い為)皆で食事をしたり寝起きをする部屋の片隅で座り込み膝に顔をつけて

「もう・・・学校になんか・・・行かない・・・」

等と呟き夕食を口にする事も拒絶し、そんな密子に近付いた万十太は

「密子〜!」

と叫び手を上げ様とするが、こもちが其れを止め取り敢えず娘の話を聞く事にし密子も学校で有った全ての出来事を両親に打ち明けるのだった。


証拠も無いのに人を誰よりも妬みたい立場で有る為、其れだけの理由で妬みによる陰湿な嫌がらせを行った疑いを掛けられた密子・・・級友だけで無く教師迄が無実を訴える彼女の言葉に聞く耳を持たず・・・

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