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蟲転生サバイバル  作者: 黒ニワトリ
1/6

拉致?されたようだ

なろうで初投稿です。

初投稿で連載なのは、やるならドーンとやる!っていうことで。

計画性皆無なのでそこを踏まえてお読みください。

何の変哲も無い日々。

普通に通学し、普通に授業を受け、普通に帰宅する。

毎日それの繰り返し。

まず、俺の事を少し紹介しよう

まあまあ良い高校に通い、校内ではまあまあ良い成績を誇っている。

まあ、ちょっと優秀な普通の高校生(自称)だ。ちなみに彼女はいない。

容姿とか整ってる方だと思うけどなぁ。

ま、別に欲しい訳でも無いけど。

まあ、まだ俺の青春が始まって無いだけなのサ。

強がってる訳じゃない。決して。




・・・本当だよ?




そんなことを考えながら駅のホームに立つ。

蝉の鳴き声が五月蝿い。因みに今は7月。

そして所謂夏休みと言う期間。

今年は家に全力でヒッキーするつもりだったが友人からのお誘いを断れずお出掛けとゆう訳。

まだ人からお誘いが来るなら俺の存在はしっかり認知されているようだ。

陰キャの中の陰キャであると自負しているつもりだ。


あー。眠い。腹痛い。暑い。蝉が五月蝿い。喉乾いた。はぁ……

心の中で愚痴をブツブツ念じ続ける。

今、俺の横顔は死んでいると思う。暑いし。


何と言うか、虚しい。


虚しい心でプラットホームで電車が来るのを待っていると

「あ、先輩、ここに居たんですね」

なんとも元気な声で先輩と呼ぶのはとある後輩だ。

コイツ何で暑がる素振りも無いの?元気過ぎる。陽の輩め。

俺とコイツが使っている駅が近い事もあり、俺とコイツは仲が良い。

今回はコイツも呼ばれたらしい。

アイツとどういう繋がりを持ってんだか。

そして、他愛もない会話をする。

何気に俺はこの時間を楽しんでいる。

やっぱり、慕われるのって良いよねぇ……


遠目で見ると、電車が近づいて来ている。

それを見ていると突然、


ドンッ


背中に何かがぶつかった。


この駅のプラットホームにはホームドアが無い。

俺はその勢いで線路上に落ちてしまった。


誰かの声が聞こえる。


アイツだろうか。


目の前には電車の側面が迫る。



ああ、これ死ぬやつ?



彼女いない歴=年齢なのに?

いや、別に欲しくは無いけどね?


はあ、もうどうでもいいや。



最後に願いが叶うなら──



うどん食いたい。


**********************

**********************

**********************


ぐふっ!




ハッ!



え?何?ああ、え?



マズイ。俺の情報処理機能が悲鳴を上げておる。

こういう時こそ冷静になれー。クールダウーン。


ハイ、深呼吸。


スー ハー スー ハー スーー

フゥー……


よしOK、OK。

まずは周りの状況を確認。


何も見えんなあ。


は………?

何故に?全く状況が掴めませんよ?

どういうこっちゃ。


体は何の異常も無い。強いて言えば背中が痒い。

電車の側面が迫って来た所までは覚えている。

恐らく轢かれたのだろう。


そして呼吸が出来るので恐らく生きている。

というか電車に轢かれて生きてたのか。

俺の体すげぇなぁ。マジで。

生きている。

そして体が動かないし、何も見えない。

つまり……?

頭の中に最悪の状況が過る。



植物状態



嘘だろ?






…………嘘だろ?



***********************

***********************

***********************



周りの状況から自分の状態を察した!



思考を放棄した!



           

このまま何も考えない 

何か打開策を考える  

発狂←        

           




…………


 ←を「このまま何も考えない」に移動させようとすると、



ズズズズズズ・・・


ん?


今、何か聞こえた?


耳を澄ませると・・・


ズズズズズズズズズ・・・


あ、やっぱ聞こえる。

そういえば心なしか体が傾いているような……?


あ、完全に横になった。何これ。

ん?何かが体に触れている。

何だ?

ナニコレ。誰か状況説明プリーズ。


全く気にしていなかったが俺の体勢は横になっているのでは無く、体育座りのような体勢だ。

ここはどこなのだろうか。

色々再確認してみよう。


先ず、体が動かないのは、謎の物で包まれているのが原因だろう。

無理矢理開けようとしてみると、

ミシミシッ!

何だこれ。硬いような柔らかいような・・・?

というか、何で俺はこの謎の物で包まれているんだ?

まさか拉致っすか!?

拉致だったらこの状況も(多分)あり得る。

電車に轢かれて拉致ってシチュエーションおかしいな。

だいたい何で生きてるの?俺は化物なの?

というか、この情報量の少なさじゃ分かる物も分からんよ。

もうそれで良いや。適当だけど許して。

よし、拉致を前提に考えよう。


だったら早速脱出しよ。

何もしないよりはマシでしょ。


バキッ!


謎の物を破って外に出た!


ん!?

何も見えない。

そしてこの感覚は……

………落ちてるわ。

落ちてる。


めっちゃ高いね!

落下時間がめっちゃ長いし。

今度こそ死ぬかも。

あー、はいはい。

走馬灯さんが頭にログインしてきましたよ。


………俺の人生って正に「普通」だったな・・・

電車に轢かれるまではな。


自然に目が閉まった。




グチャッ!




うぇっ!!


何!?

背中に不快な感触が!

痛い!背中が割れる!


あれ、また生きてる!


なんという幸運。

ありがたや~。


なんとか無事だったが何も見えない。

しかも体も上手く動かない。

先程の状態とほぼ変わらないじゃない。

まあ生きてたし、結果オーライだよね。うん。


うむ……

何だか嫌な気分だ。

何故だろう。

まあ、今はどうでも良い。

この状況をどうにかせねば。

体は上手く動かない。うつ伏せの状態だ。

一寸先は闇。比喩じゃ無くてそのままの意味ね。

多分、今は夜中だ。だがあまりにも見えない。

電車との衝突の衝撃で視力が落たか?

うわ。それ最悪。

一生盲目生活は嫌だよ?


しかし、かろうじて地面は見える。

恐らく、土だ。ならばここは室内ではなく室外か。

ならば……


何者かが気を失った俺を拉致し、正体不明の物で俺を拘束。そして、どこかに運ぶ途中に俺が意識を取り戻し、車か何かの中から脱走。そして偶然、この場所に来た。

考えられる事の顛末はこれだろう。


やっぱりシチュエーションおかしい。

誰か哀れなる学生に答えを。

ここがどこか調べたいが、体が動かないので調べられない。

せめて視界が良ければ良いのに。



『要望を受理しました』



うどん美味しい

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