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KP
「はい、では通学でしたね」
PL3
「うん」
KP
「では、電車と徒歩でいいですか?」
PL3
「普通はそれだね」
KP
「貴女は通学のため電車に乗り、目的の駅で降りました。駅からしばらく歩くと貴女が通う大学に着くでしょう」
PL3
「うん。うん?(他と何か違う)」
KP
「いつもの風景、人並み。決まった時間で行動していたのでいつもと同じように信号待ちをする。そんな時、サイレンの音が聞こえてきました。停止を呼び掛ける声も聞こえてきました。どうやら音は貴女に近付いているようです。次第に蛇行運転をしている車が見えました。しかし、どう見てもスピードが異常でした」
PL1
「(新しいキャラシを用意しといてやろう)」
PL2
「(我ら四天王の中でも最弱)」
PL4
「人生RTAしてる」
PL3
「(こいつら、後で絞める)」
KP
「車が猛スピードで貴女の近くまで来ました。ここで貴女は<聞き耳>を振ることが出来ます。しますか?」
PL3
「んー、します。マイナス補正は?」
KP
「接触する寸前ですので、補正なしで」
PL3
「OKって、接触する寸前?これ振ったら回避できなくなる?」
KP
「大丈夫です。振れなくなる事はありません」
PL3
「含みのある言い方だなぁ。では、振ります!……2!クリティカル!勝った!」
KP
「先ずは、普通の成功で聞けたものからいきますね。貴女のすぐ横を通る車から声が聴こえました。『みるなみるなみるなみるなみるなみるなみるなみるなみるなみるなみるなみるなみるなみるなみるな』と。それは狂気を孕んでいました。正気では無いと確信したその瞬間……。ここからクリティカル補正です。貴女の並外れた聴力が聞き取りました。運転手から『バンッ』という音がしました。その後、車は建物に激突。建物の一階には奇跡的に人が居らず、死傷者は車の運転手以外に居ませんでした。以上です」
PL3
「KP、なんで私はこの導入なの?」
KP
「朝に[通勤・通学]を行った者にする予定でしたので。遭遇するのは1人設定なのでそこまで重要な情報は無いですよ」
PL1
「俺は巻き込まれて死ぬと思ったから新しいの用意してたぞ」
PL2
「片側一車線で朝の時間帯に蛇行運転は出来そうにないし、最低でも片側二車線か?だとしたら、大分発展してるなこの街」
PL4
「都市部周辺と思えば良いかな?」
PL1
「それがいいだろう。もし、何かミスしたら最悪ブタ箱エンドになる」
PL3
「KP、運転手は死んでる?」
KP
「それは確認していませんね。貴女がわかったのは、運転手以外に死傷者はいないという事だけですので」
PL3
「なら、調べるのを許可してもらえる?」
KP
「事故現場を調べるには警察との交渉が必要になってきますよ?」
PL3
「大丈夫、やってみるよ。因みに今の状況聞いても?」
KP
「わかりました。では、現場には警察車両が二台停まっており、警察官は四人居ますね。一人は逐次無線での通信を行い、一人は周りで怪我人がいないかの現場の状況確認、二人は現場に人が近付かないようにしていますね」
PL3
「うーん、なら二人の方に近付いて話すかな?」
KP
「おk、では貴女は警戒している二人の方に近付きました。警察官二人は貴女に何かありましたか、と聞いてきました」
御子神
「車が建物に激突したのを見ていたのですが、運転手の方は大丈夫ですか?」
KP
「うーん、その聞き方なら……」
警察官
「目撃者の方でしたか。申し訳ありませんが、車が建物に衝突するまでの事を教えて頂けませんか?」
KP
「警察官は少し動揺と困惑が混ざった感じで運転手の容態をはぐらかしました」
PL3
「怪しい……というよりも、出来るなら言いたくないって感じかな?」
KP
「技能を使っていないので答えられませんね」
PL3
「<心理学>は取ってない……<精神分析>で代用できない?」
KP
「<心理学>は相手の同意無しで行える技能で、<精神分析>は相手の同意有りでなければ効果を発揮しません。この状況では、警察官は同意しないのでシステム的にも現実的にも判断できないですね」
PL3
「んー、話して貰うにはある程度の信用がいるって事かな。流石に医大生に容態を教えてはくれないよね」
KP
「わかりませんよ?技能があるなら振ってみては?」
PL3
「わかった。<信用>を振ります」
KP
「了解です。振ってどうぞ」
PL3
「49……失敗です」
KP
「そうですね。貴女は自身が医大生であること、親が医者なので多少の心得はあることを警察官に説明し信用を得ようとしましたが、一般人に見せることは出来ないと言われました」
PL3
「うーん、だめか。これからのために役立ちそうな情報を入手したかったけど」
PL2
「いやいや、SAN値30がやらなくていいって」
PL1
「そうだぞ。多分、これ関係の仕事が俺に来ると思う。その時に、調べればいいだろう」
PL3
「そうだね……。それじゃ、警察官に事故が起こるまでの事を言って退散します」
KP
「では、貴女は事故現場から離れ、本来行くべき所に行きました。これで、昼までは何もありません」
PL4
「ていうことは、次は私!」
KP
「そうですよ。次は貴女からで。疲れた」
はい、今回は技能の差と代用を題材にしますか。
本文で出てきた<心理学>、<精神分析>がありますね。
この技能で共通するのは
相手の精神状態になります。
<心理学>は相手の動作や話し方などで何を考えているのか当てる技能になります。
この技能が成功すれば相手が何を考えているのかがある程度のわかるので騙されたくない状況などで使用されますね。
あくまでも、考えている事がわかる程度なのでそれが真実とは言えません。
なので、信用しない方がいいでしょう。
<精神分析>は相手の精神を落ち着かせ正常な状態に戻す技能です。
クトゥルフ神話では恐怖のあまり発狂する可能性があるので複数の探索者(参加者)が居るのであれば1人でも取っていると安定感が増します。
似ているような技能ですが結構違いますね。
<心理学>は相手を知る技能。
<精神分析>は相手を治す技能。
分類的には似ていますが技能として確立しているので全く別の物だと思いましょう。
では、代用についてですね。
基本的に代用は出来ないものです。
技能として確立されているので同じ結果を出すことは出来ません。
今回の代用できないかと聞いてきたのは、結果を求めていなかった為です。
PL3の目的は情報を得ること。
<心理学>を使用し成功すれば考えている事がわかり、情報が得やすくなります。
<精神分析>を使用し成功すれば相手の精神は落ち着き正しい判断、思考が出来るようになります。
これにより、情報を正確なものにしたかったのでしょう。
まぁ、<信用>を成功出来なかったので収穫は無しでしたが。
このように、代用とは同じ結果を求めるのではなく、自身の目的に沿うように使用されることがあります。
決して、同じ結果を出すことは無いので注意しましょう。
何をしたいのかKPに言ってから許可を貰いましょう。
今回はこのへんで。
では、次回もヨロシクです。