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クリスマス・イヴに『死因』の盛り合わせは如何ですか?  作者: リュノキオの小説工房
第1章~最近は刺殺日和ですね~
7/8

6話~ある日闇の中♬カミサマと出会った♬

忙しくて3カ月も止まってしまいました。また止まるかも知れません。駄目な作者をお許しください(゜-゜*;)オロオロ(;*゜-゜)

 「ここは……?」


 見渡す限りでは何もなく真っ暗だ。


 (朝、ベッドから起きるところから始まる筈なのに……。)


 突然こんなところにいる理由が分からない。理由……?そう言えばさっきまで俺は何をやっていたんだろうか?頭が重くて、考えがまとまらない。


 いつものように『攻略』途中に死んでしまったのだろうか?


 (いや、いつも通りならいつもと同じ事が起きるだろ、何があったか思い出さないと。)


 確か俺は、あいつらと一緒に動物園に行っていたはずだ。そこで遊んでいて、そうだ、『襲撃者』に襲われたんだ。


 「そこで俺は殺されたのか?」


 いや違う。殺されたのは俺じゃない、あいつらだ。


 あの時の様子が鮮明に浮かんできて、こみ上げてきた吐き気を無理矢理抑える。


 なんて馬鹿な事を、と思ったが同じ事が起こったらきっと俺はきっとまたやってしまうのだろう。


 (っと、今は感傷に浸っている場合じゃないな。)


そう、その後俺は自分で……


 「考えられるとすれば、今までと『死に方』が違った事か。」


 理由はともあれ、出来るだけ早くここから抜け出さなければならない。水も食料もないこの場所じゃあまり長くは生きられないだろう。


 「それに、ここで死んだらどうなるか分からないしな。」


 服も死んだときのままだし、心なしか体の調子が、いつも戻るときと違うように感じる。


 「まぁ、取り敢えず歩いてみますか。」


 何処に向かって歩くかはどうでもいいだろう。


 「方向なんて分かんないしな。」








 3時間ほど歩くと、真っ白な扉を見つけた。なんでこんなに目立つものが、あそこから見えなかったのだろうと思い、少し下がってみると扉が消えた。また、進むと出てきたが、


 「本当に何でもありだな。いかにも胡散臭い扉だが……、入ってみるか。ここを逃したら、次いつ見つかるか分からないし。」


 そう言って、扉を開けようとする。結構重い、両手で全力で押し開けるとやっと開いた。扉をくぐると、真っ暗な世界が終わ…………ら無かった。あいも変わらず真っ暗だ。


 (何だ、なにも変わらないのか。)


 そう、がっかりしたそのとき、


 後ろでバタンッと音がする。扉が閉まりそして消えた!?


 目を凝らしても、進んでも下がっても扉はなく、白い椅子が現れた。誰も座っていないのに、何故か存在感がある。


 取り敢えず近づいてみよう。瞬きをして歩き始めた瞬間、響く物など何もないはずのこの場所で、高い声が響いた。


 「ねぇ八城君、そんなとこに立ってないでこっちに来なよ。」


 急に名前を呼ばれて驚いたが、白い椅子の上に少女を見つける。


 「なんで俺の名前を知ってるんだ?」


 面識はないはずだが、どっかで会ったかなぁ……


いや、こんな知り合いはいない、


 と自分の知り合いの少なさを思い知っていた。


 「私とキミは、会ったことはないよ。でも、私は何でも知ってるんだ。」


 えっへん、と胸を張って突然そんな事を言われても反応のしようが無い。真っ暗な場所での不安もあって


 「じゃあ、おれがどうしてここにいるのかも知っているのか?」


 と、聞いてしまった。でもここにいるくらいだから何か関係はあるだろう。


 「あぁ、もちろんだとも。なんたって私はカミサマなんだからね。」


 「ちょっと待て、何を言いたいのかさっぱり分からないんだが。」


 何、急に神様だなんてこいつ頭大丈夫か?


 「じゃあ、なんか凄いこと出来るんだよな?」


 と挑発してみたが、逆にこいつ馬鹿なのか?という顔をされた。


 「キミも何回も体感している筈なんだけど。ほら、キミ何回も生き返ってるだろ?」


 瞬間、時が止まった。なぜ、こいつがそれを知っている?そんな事が頭に浮かんできて、すぐにそれが無駄だと気付いた。だって、こいつ自身が言ってるんだから


 「じゃっ、じゃあお前があれをやったのか?」


 「あれって言うのが何かは知らないけど………、キミを生き返らせたりしたのは私だよ?」


 頭に血が上って、真っ白になる。


 「お前のせいで葵がっ!あいつらが死んじまったのか!?」


 掴みかかろうとしたが何かに阻まれて近づけない。


 「ちょっ、落ち着いて!それは私じゃないって!クロエの方だよ!」


 (こいつじゃ無い?クロエって誰だ?何を知ってるんだ?)


 いくつも疑問が浮かんできて、こいつの話を聞こうともしていない事に気付いた。


 (こんな時こそ落ち着かないと……。)


 「すまない、取り乱してしまった。」


 「いいよいいよ、元はと言えば私たちカミサマ側の問題だしね。」


 こいつらの側の問題?また声に出しそうになったが、ここは話を聞くことにする。


 だけど、こんな事を聞かれるとは思ってなかった。だって、そんな事『常識の範囲外』だから……。


 







『八城君、キミは異世界の存在を信じるかい?』


 


 


 


 



カミサマは変換ミスじゃないです。あと、別に異世界物にする予定もないです。

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