ある闘い
俺は自分に起こった事が理解できなかった。
「一体何が起こった…」
神柄は馬鹿にした様な足つきで近づいてきた。
「あと俺の能力は【空気操作】何かじゃねぇ!俺の能力は【原子操作】だ!」
「原子操作でどうしてこうなる?」俺は神柄に尋ねた。
「原理は簡単だ。単純に酸素だけを今お前が立っている所に動かし、水素をぶち撒けてそこに火を近づけただけだ。」神柄は答え笑った。
『確かに、学校の授業で酸素と水素に火を点けると少爆発が起こるときいたことがある。ということは最初の攻撃は酸素を俺の所まで届ける事が目的だったのか!!』
俺は結論を導き対処しようとする。
「ほらぁ!ほらぁ!さっきの威勢は何処に行った!」今までよりも重い攻撃が俺の身体に直撃する。
「調子に乗るなぁぁぁぁぁ!」俺は風を使い神柄を飛ばした。
『ヤバイ!このままでは俺は殺される。』
俺は神柄から逃げるが運命が見逃してくれない。最悪な事にダメージによって今まで拒否していた痛みが一斉に俺に襲い掛かってくる。
「うぁぁぁぁぁぁぁぁ!痛い!痛い!痛い!」
俺は無様な声を挙げあまりの痛さに意識が途絶えてきた。
「おいおいww滑稽だなww」神柄は絶叫している俺を見て腹を抱えて嘲笑う。
そういう時にヒーローは現れる。
「そいつから離れろ…」自分よりも2歳くらい年上の少年は言った。
『ダメだ!逃げてれ!』俺は願った。
「はぁぁ!声が小さくて聞こえねぇ!もう一回いってみろよwww」神柄は余裕を崩さない。
「そいつから離れろってるんだよ!」少年は神柄に向かい走り出した。
「面白れぇ!かかって来い!」神柄は構えた。
『どうか逃げてくれ』俺は神に願い意識が完全に途絶えた。