君の力で
僕は非日常に憧れていたが、今は日常を返して欲しいと思った。そこには、お腹が引き裂かれた母の死体があり、智代が泣いていた。「ああ、母さん」僕は母の身体の冷たさを感じしばらく泣いていた。その時、ドアが閉められる音がした。
そして、怪しげな男が近づいてきた。そして「兄弟揃って情けない、そんなに母に会いたいなら、今すぐ殺してやるよ」といいナイフを投げてきた。智代は砂鉄の詰まったパックをちぎり砂鉄を出した。「その砂鉄で何をする!」男は笑ったが、ナイフが途中で止まる。「何をした!」男は声を挙げた。
男には見えていなかったようだが智代は、砂鉄を自分の能力でたる電流操作によって操り、ナイフを止めたのだ。「殺す」いつも温厚な智代が、言った言葉によって現実に戻された。『俺の能力であいつの周りの空気を拒否すれば母さんの仇がとれる』僕は、男に近づく途中で何か針が飛んできて刺さったがもう関係ないはずだか、何故か能力が使えない。男は笑った、そして身体がとてつもなく重くなった。
どうやら、針に能力が使えなくなるものが含まれていたようだ。そして今まで拒否していた相手の能力が働いたようだ。思わず、舌打ちをした。そして智代の方へ視界を向けると、智代が男の仲間と交戦していた。相手の能力は、、、
そう考えた時、後頭部に強い刺激をうけ僕は気絶した。
『あれ、ここは智代は?』と思い顔を上げた。
そこには、砂鉄の壁で囲まれた空間と血まみれの智代がいた。
僕は、能力を使い痛みを拒否したが、『痛い』どうやら、針の効果がまだ続いてるようだ。。。
「智代、ごめん能力が使えない」僕は智代に伝えた。
そして妹の力でもここまでらしい、砂鉄の壁が崩れた。
「お兄ちゃん逃げて、すぐ追いかけるから」と智代は笑い二人の男と対峙した。そして智代の身体に穴があいた。
僕の視界が真っ赤に染まり、怒りがこみ上げた。
そして、僕の肩から黒い腕が生えた、、、
そして、僕は自分の半径1mの空気以外と自分にかかる空気抵抗と重力を拒否した。
「お兄ちゃん、逃げて」だってよww男達は、笑い、力を振りかざしたが、僕に異常は無かった。「兄貴、もう一度」と言い放ち針が飛んできが、針は1mに入った所で消滅した。そこで、僕は加速した状態で相手に接近戦を仕掛けた。
「くそ!どうなっていやがる」男は焦っていた。
『あんなん、聞いてねぇよ』『ヤバイ』そして、もう一人を置いて行くことした。「じゃあな、兄貴」と言い走り出したが、黒い手を生やした脅威の前では意味が無かった。
その脅威は人間とは思えない速さで接近して来る。「俺は、命令されたんだ、だからみのがしてくれ」俺は目尻に涙を溜めて言った。「死ね」そう脅威がいい、俺は消滅した。
僕はこの腕が生えた時に使える力を知っていた。それは、能力を大幅に強化するものだ。そして、その力で妹の仇をとった。だが、もう一人の男が手をかざした、そして、突風が吹いた。『どうやら、もう一人は、風を操る能力を持っているらしい』僕は頭で考え、風を拒否し、相手の身体にかかる重力を大きくし、垂直抗力を0にした。そして、敵の身体は重力に勝てずに潰れ、二人目の男を殺害した。
「智代!」僕は妹の元へ行った、そして妹はもう助からないことを知らしめられた。「お兄ちゃん、私の力を使って」といい妹は、僕の手を握った。その手はどこまでも冷たく、弱々しかった。