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曖昧トライアングル  作者: 相田博葵(アイダハクイ)
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第一章 友達

さてさてこんにちは!相田博葵です!

いやまあずいぶんと久しぶりの投稿になってしまいましたね~。

相田自体は暇人なんですけどね、ついうっかりアニメを見たり音楽聞いたり…。

という感じに小説投稿なんてすっかり忘れてのんきに暮らしていた、というわけです。

さてそんな相田の曖昧トライアングル

相田の知人には、「曖昧トライアングルまだプロローグしか書いてないから、本編始まってないじゃん!」というごもっともな指摘をいただきまして、せっせと書いたつもりなんですがだいぶ完成が遅くなりました。

第一章。まあ友達って改まって言われるとちょっと難しいな…。なんて思ったりもしました。

でも頑張って友達をわからない人風に書いたつもりです。

さてでは前書きもこの辺に、曖昧トライアングル第一章、どうぞご覧ください!

第一章 友達


はれて兎樹君と友達になった私、羽月蛍乃佳。

ただ、友達というのはよくわからない。いざなってみたはいいものの、何をすればいいのか、全くわからない。ただそれは兎樹くんも同じはずだし、そんなことを彼に聞くのも恥ずかしいし。ということで、私は人生で初めて、携帯を使ってみよう、と思う。ネットワークに触れたことがないわけではないのだが、それは家のパソコンのみ。自分の携帯で、しかもすまーとふぉん?とかいうやつを使うのは初めてだ。高校に上がった時に母様が、

「ほのちゃん、お友達たくさん作って、ラインとか交換して、高校生活楽しんでね~。」

と言って買ってくれた。ただそんな母様の期待とは裏腹に、私はいまだ友達のラインなど一つもない。

まあ、そんな話はともかくとして、使ってみよう、携帯。

昨日のうちに取扱説明書はすべてきっちり熟読したし、まあうまく使えるだろう。

「蛍乃佳さん、おはようございます。ところで、さっきからなにをまじまじとみてるのですか?」

あ…。完全にばれている。気づいていたのか…。

「な、気づいていたのなら早く声をかければいいだろう、兎樹くん。」

あぁ、強めに言ってしまった。またこの癖がつい…。

「すいません、蛍乃佳さん。ところで、何を見ていたのですか?」

あ、そうだ。質問に答えるのをすっかり忘れていた。

「すまーとふぉん、というやつだそうだ。これで調べごとをしようとしていたのだが、そこに君が来たわけだ。」

すまーとふぉんって発音が難しいな。彼の前でかむのはなんか恥ずかしいから、今度練習しよう。

「あ、一応持ってますよ。父が、これでたくさん友達をつくりなさいとは言ってくれたのですが、なんせ家のパソコンくらいしかまともな電子機器と言われるものを使ったことがなくて、いまいち使い方がわからず、いまだに使ってないですお恥ずかしながら。」

まさか経緯やらなにやら色々同じだとは。これはぼっちに共通する何かなのか?

「ちょっと笑えるくらい君と私は経緯が同じだな。僕も今日初めて使おうと思ったのだが、使い方がわからなくて困ってたんだ。」

これは、一緒に使ってみるべきなのか?この後なんて言えばいいのか全くわからない。

「そうですか、蛍乃佳さん。あの、よかったら僕も入れてくださいませんか?この際僕も使い方を少し覚えたくて。」

ふう。いつも彼は話を振ってくれるから話しやすい。ただ申し訳ない。

「わかった。じゃあ君も何かを検索するか?私と同じように。」

どうして私はありがとうの一言が言えない…。

「そうですね。何を検索してみましょうか…。ちなみに、蛍乃佳さんは何を検索したのですか?」

な、なんてことを聞くんだ彼は…。い、言えるわけがないだろう…。

「………。」

せ、せめて何か…。い、言わないと…。

「すみません。蛍乃佳さん。そんな個人的なことを聞いてしまって。気にしないでください。えーっと…。じゃあ僕は友達への接し方を調べます。今みたいに蛍乃佳さんが不快にならないように。」

彼は、気にかけているのだろう。自分の発言で私が不快そうになったから。ただ、不快なわけではないんだ。恥ずかしかっただけだ。友達がどうするかなんてことを、すまーとふぉんを必死に使ってまで調べていることがばれるのが。でも、わざわざ私が不快にならないようになんて、お人好しなことを言われたら、恥ずかしいなんて思っていた自分が恥ずかしい。

「いや、別に不快だったわけではない。ただ、私が友達とは何をするかなんてことを調べているとわかったら、君は笑うだろうなと思って言いたくなかっただけだ。」

彼が笑うわけないだろう。と分かっているのにこんな失礼なことを言うなんて…。本当に自分が恥ずかしい…。

「笑いなんかしませんよ、蛍乃佳さんのこと。さて、そろそろ使ってみましょうか?すまーとふぉん。」

彼は本当に優しい。私にはもったいないくらいの友達だ、と思う。

「そうだな。」

という感じに進めていって、なんとか検索をかけるところはできた。

しかしそのあとも大変で、いくつも出てくるウェブサイトの、どれを選べばいいかが全く分からず、とりあえず上から見ていくことにした。

私が電源ボタン?のようなものを押してしまって、画面が真っ暗になったり、兎樹君が変なボタンを押して全く別のウェブサイトに行ってしまったり。それでも何とか、サイトを見つけることができた。

「えーっと…。初めての友達なら、教室で放課後ゆっくり恋バナとか、カラオケとかショッピングモールに出かけるのもいいかもと書いてありますね。恋バナって何ですかね?」

「ああ、それなら聞いたことがある。誰が誰を好きだとか、そういうつまり、恋の話をするんだそうだ。」

「そうですか…。これは恐らく女子同士ですること…ですかね?で恐らく、ショッピングモールも同じ感じでしょうから…。カラオケですかね?僕たちでもできそうなのは。」

確かに、男子が恋バナなんてあまり聞かないな。で、男子でショッピングモールっていうのも聞かないな。

となると確かにカラオケという結論になるな。私もあまりというかほとんど行ったことはないのだが、兎樹君はどうなのだろう。

「確かにそうだな。ただ、兎樹君は行ったことあるか?カラオケ。」

私も、五回とまでは行かないが、一、二回くらいならある。

「そうですね…。恐らく、ないと思われます。そもそも歌を歌ったことがあまりないですし。蛍乃佳さんはありますか?」

「ああ、ただ、ほんの数回だがな。じゃあ、行ってみるかな?今度。」

「そうですね。今度是非!あと、さっきの恋バナのところで思ったんですけど、普通に他愛のないことを話すのも、友達同士ですることではないでしょうか?実は僕、そういうのに少し憧れていて。そういうのを蛍乃佳さんとできたらな…。と思っていたんです。帰りに寄り道をしたりとかもしてみたくて…。すいませんいうのが遅くて。」

そう言われて私もなんだか、何を悩んでいたんだろうというくらいすっきりした答えが見つかったような気がした。確かに、私がそもそも友達がほしい…と思う場面は、友達同士で楽しそうにおしゃべりをしている時だった。つまり私も、彼同様、そういったことに対する憧れが強かったんだな。これをする!というきっちりと決まった具体的なものではなく、ただ内容も決まっていないそんなふんわり抽象的な何かを友達とすることを私は求めていたのだ。帰りに寄り道だって、するときとしないときはあるし、はっきり決まっていない。わざわざお堅く一から決めるのではなく、なんとなくこうするか、と気軽に話せるといえばわかりやすいだろうか。多分他の子たちからしたらこんなの当たり前なんだろうな。一緒に帰ろ!とかわざわざ言わなくても自然に一緒に帰るような関係は。ただそれが当たり前ではない私たちにとっては大きな憧れ…そういうことなのだろう。

「蛍乃佳さん…?どうかしましたか?」

「いいや、何でもない。ただ、兎樹君が言ったことに関して少し考え事をしていたのだ。さて、今日の帰りは二人で買い食いでもして帰るかな?憧れていたんだろう?実は私もでな。で、兎樹君がよければ今日なんかどうかなって?」

しかし今さらながら、このなんというか高圧的な口調はどうにかならないかな?

彼は敬語で私がこんなしゃべり方じゃ、主人と召使のようにしか聞こえないからな。話している雰囲気だけを聞くと。

「はい!もちろん僕はとても嬉しいですけど、蛍乃佳さんはいいのですか?こういうのって初めては同性の友達と行きたいとかありません?」

どこまで遠慮深いんだか兎樹君は。まあそういうとこも長所といえば長所なのか?

「それをいったら私は兎樹君に同じことを聞けるのだからな。おまけに同性の友達も異性の友達も同じ友達だ。差はない。それに今はまだ同性の友達はいないのだから痛いところを突くでない!」

「あ、すいません。でも蛍乃佳さんなら同性の友達もすぐできますよ、きっと。」

「ありがとう。じゃあ何を食べに行こうかな?兎樹君は、何がいい?」

といっても兎樹君だから、蛍乃佳さんが好きなものでいいですよ~。なんてお人好し発言をするんだろうな。

じゃあ、

「あ、私の好きなものでいいっていうの禁止だからな。それを言うと私が困る。ただ、兎樹君ならそんなことしないって信じているけどね~。」

これで兎樹君が好きなものを言えるな。

「じゃあ今日だけはお言葉に甘えさせていただきまして、僕、コンビニ行って肉まん食べたいです。」

肉まんか…。出来立てすぐを食べたことはないな…。昔から親が過保護でなかなか外に一人で出させてもらえなくて。食べたいと行っても買ってきたちょっと冷えたのしか買えないし…。そういう意味では新鮮だな。肉まん。

「どうかしました…?もしかして肉まんあまり好きじゃなかったですか?」

あまり長時間考え込んでいると、兎樹君がすぐ心配してしまうからな。気を付けないと。

「いいや!そんなことはない。むしろ食べてみたいくらいだ。」

「そうですか…。僕、実は食べたことがなくてですね、一回食べてみたかったんです!」

やはりぼっち同士というのは些細なことでも共通点が多いな。

「そうか、じゃあコンビニ、行こうか!」


道中私たちは、本当に些細な、くだらない話をしていた。

ある先生の授業が眠いだとか、電車に毎朝乗っている不思議な人の話とか。

こういう時間がまさか過ごせるとはな。

そしてコンビニで私たちは二つ、肉まんを買った。

「蛍乃佳さん、肉まんってこんなに熱いんですね、僕知りませんでした。」

「そうだな…ある程度熱いのは想像していたが、まさかここまでとはな…。」

それからも肉まんが熱すぎて食べることができず、食べられるころには買ってから二十分が経っていた。

「蛍乃佳さん、もう二十分も経っちゃいましたよ。」

「でも、もう食べられるな。」

「そうですね。じゃあ」

「「いただきます!」」

と言って二人同時にぱくっと食べた肉まんはとても美味しかった。

「蛍乃佳さん!これすごい美味しいです!」

「そうだな!やはりこの寒い時期に熱いものはいいな!」

なんて感想をかれこれ三十分、私は兎樹君と語っていた。

そして肉まんを食べ終わり

「じゃあ兎樹君、また明日!」

と言って私は帰った。





























「蛍乃佳…。これだから俺は共学なんてやめろと言ったのに…。」

曖昧トライアングル、ご覧いただきありがとうございました!

最後がちょ~っと怖い?というかシリアス風に終わったかな?と思いましたが別にそこまでシリアス風に発展させるつもりはないですし、そもそもシリアス風をよくわかっていないので無理です!

さてあの方は一体誰なんでしょうかね~。

ただあの方の正体がわかるのはもっともっと先のような気がします。

でもまあみなさんなんとなく察しがつくとは思います。

帰り道に買い食いで肉まん…。いや青春ですね~。若い子たちがうらやましいですよ。

なぜ買い食いを肉まんにしたかと言いますと、今肉まんが食べたいな~とふと相田が思ったからです。(笑)

さて、ではあとがきもこの辺で締めますか。

じゃあ、またどこかでお会いしましょう!

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