おわりに ステータスに絵を
絵がかけるというのはそれだけで才能である。
かけない私がいうのだから間違いがない。
己が生み出した多くのキャラクター達がどんな顔なのか私は知ることができないからだ。
だが、科学技術の発展はそんな私にも機会を与えてくれた。
今はちゃんと対価を払えば、絵師に絵をかいていただける世の中になったのである。
なお、その時の交渉時の失敗談である。
「で、そのキャラはどんな娘ですか?」
「……」
いや、これが出ないのだ。
本当に。
イメージはある。
物語もある。
伝えたい事があるのに、それを絵師に伝えられないこのもどかしさ。
「……おまかせで」
そんな失敗談の後、知り合いの絵師から使用を勧められたのが『3Dカスタム少女』と『MikuMikuDance』である。
『3Dカスタム少女』はエロいこともできるがそれは本質ではなく己のアバター作成ツールとしてものすごく優れている。
自分が望むアバターはある程度までならばこれで作ることができるだろう。
『MikuMikuDance』は動きの方に多大な効果がある。
どんな動きをするのか?
どんなポーズを取るのか?
踊ることもできるすぐれものである。
それすらめんどくさい人は、最近のオンラインゲームを使うことをお勧めする。
パソコンの技術進化で美男美女はかなり作りやすくなっているし、戦闘モーションはゲームだけに豊富だ。
何よりもスクリーンショットがとりやすい。
ほら。
貴方が作ったキャラクターの姿が見えてきた。
だが、このままでは絵であり人形である。
それを動かす魂こそが、本来はステータスなのだ。
貴方が作ったキャラクターに魂がこもる。
貴方が作った物語をそのキャラクターが演じる。
それこそ、作家としての最高の快楽である。
最後に一つだけ、絶対普遍の真理をこっそりとお教えしましょう。
古今東西どのような物語であれ、物語には最低一人は読者がつく。
それは書いている貴方です。
貴方が貴方の物語を裏切らないかぎり、物語は貴方とともにあるでしょう。
むかしむかしある所に……幸せに暮らしましたとさ。
という魔法の言葉とともに。
さあ。
貴方もありふれたけど一つしか無い貴方の物語をなろうにで刻んでみませんか?
おわり