思ったより難しいキャラクターの生み出し方と活用法
また読者にやってほしい事がある。
なれた人には簡単で、なれない人には難しい作業だが、これを読んでいる人はなろう作家だろうという事でこの話を進めてみる。
あなたの顔を文章で表現してほしいのだ。
おそらく最も長い付き合いの自分の顔を文章で表現するというのは、なれていないとものすごく苦労する。
目がある、鼻がある、口がある、耳がある、髪もある。
このあたりが無いと妖怪のっぺらぼうだろう。
かといって、あったとしてもそれが貴方であるという事が読者に伝わらないのだ。
キャラクターというのはこうやって生み出すのが慣れていない人にはとても難しいのだ。
ライトノベルの革命的な所として、このあたりのキャラクター描写を絵師に丸投げしたという所にある。
ライトノベルの文章を調べて、容姿描写に割いている分量は驚くほど少ない。
それはそうだ。
一枚の絵から得られる情報量に文章は勝てないのだ。
その代わり、キャラクターの行動や方針に割かれる分量が増えるようになる。
そう。ステータスの事だ。
ライトノベルがキャラクターノベルと呼ばれる所にこんな背景がある。
では、ステータスを用いた活用法と物語の展開を考えてみよう。
ステータスというのは、作家にとって基本は『枷』である。
何故ならば、
何かが『できる』という技能を活用する為に、何かが『できる』為の舞台を用意しないといけないからだ。
多くのなろう作家がステータスを活用できていないのはこのあたりにも理由がある。