イケメンだからって惚れると思うなよっ!
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イケメンとは、日本語で美男子を指す俗語である。一般的には、女性から見て容貌の魅力的な男性を指す言葉である。
皆さんはイケメンと言えばどんな顔を想像するだろうか。甘いマスクのイケメンだろうか。それともクール系のイケメンだろうか。
私の幼馴染はイケメンである。それも女のようで男のような中性的な顔立ちをしていらっしゃる。そんな彼の前だと、女性ならばものの一秒で惚れ、男性ならば新しい扉を開いてしまいそうなほどのイケメンである。
そんな彼の幼馴染は何を隠そうこの私である。平々凡々を地でいく私は、クラスに居ても気づかれない。居なくても気づかれない。よく友達からは、「そんな顔だっけ?」と聞かれる。一番酷いのは自動ドアが反応しないことである。今では自動ドアが反応できるまで気配を濃くすることが出来るようになったが。
閑話休題
そんな彼は私のことを見つけることが出来る存在の一人である。二歳の時から一緒だから流石に分かるのかね?なんて思ってたり。
ここでお知らせです。そんな彼に彼女が出来ました。わーぱちぱち。そして私は彼に何故か呼び出されて学生の味方である、某ハンバーガーショップにいる。
「ねぇ?話聞いてる?」
聞いてますともー、ピクルスうまー
「聞いてないよね?」
?なんのことー?てか毎回思うけどエスパーだよねぇーそんなに顔に出るかなー
「うん。バッチリ。それとね?彼女とは俺、付き合ってないからね?」
ふーん。照れちゃってっ☆
「照れてないっ!だから話を聞け!」
と頬を両手で挟まれて彼の方に顔を無理矢理向けさせられる。なんだよ。
「俺が好きなのは世界でただ一人だ。俺が好きなのはお前だけなんだよ。だから拗ねないでくれ」
は?なにいってんの?
「……で?なにそんな寒い言葉吐いてさ。貴方は私のなんなのさ。あぁ幼馴染か。うん。確かに貴方はイケメンだし頭もいいし、運動神経抜群だしオマケに性格もいいし素直だし。だけどさ、幼い頃から家族に比べられているのよ。『あの子ははなんでも出来るのにこの子はなにもできない。』って。実際さ、貴方なんでも出来るじゃん。私要らないじゃん。だからさもう会いたくないんだけど」
はぁースッキリ。幼馴染は唖然とした表情で私を見ている。
「それに私、彼氏がいるから。そんなこと言われてもねぇ」
「は?なんだそれ!なんで俺に言わないんだよ!」
「え?なんで言う必要があるの?"ただの幼馴染"なのに?」
今度こそ幼馴染は心が折れたようだ。
「じゃあ私これからデートだから、じゃあねー」
ま、嘘だけど。誰からも見つからない私に彼氏がいるわけないじゃん。
それと、最後まで気づかなかったよね。私の気配が薄い理由。何度も聞いてきたけどさ、そんなの簡単な理由だよ。
"お前と比べられたくないからだよ"
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