お伺いします
あなたの名を騙り
人の命を奪う輩がいます
あなたはもちろんご存知でしょう
太古の頃からあなたの名を騙り
人の命を奪い、奈落に突き落とす
輩はいました
いくら時を重ねても
絶えないのは何故なのか
長い間考えていました
あなたは彼らの中では
存在していないのではないか
自分さえ信じることができなくなった
のではないか、と
彼らは決まり文句のように
あなたの名を騙ります
それは思想も信仰もない
正しさの皮を被ったあやまちです
あなたはどうお感じになられますか
愚かだと嘆いておいでですか
怒りに震えて天誅を振り上げようと
なさっていますか
流れる血は止めることはできないのでしょうか
あなたはいつも黙っていますね
こちらがお伺いしたことを忘れた頃に
そっと答えのようなものをお残しになる
何故、すぐに答えてくれないのですか