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偽書 ニンジャスレイアー  作者: 一文字核
シンオサカのヤミ編
1/1

ウシミツアワーサンシタデッド

 重金属汚染された雲が漆黒の酸性雨を降らせ、今日もこのシンオサカの暗黒スラムを濡らす。しかしそれとは別に、自らの仕出かした失禁と嘔吐から、その体を濡らしているサンシタが一匹、今まさに暴力的なムラハチによって、その生を終えようとしていた。


「馬鹿このコノヤロウ!!シネ!セプクは許さんッ!!」ニンジャはその黒いメンポに任侠の二文字を入れており、彼をこの地域のニンジャグループの構成員であることを示す。通常処刑を行うのは同じサンシタの仕事。しかし諸事情により、この哀れなサンシタに仕置きを行うのはニンジャだ。

 

「アイエエエエ!!ニンジャナンデ!?そんなニンジャなんて!!」動揺を隠しきれないサンシタは、今その瞬間にも彼を襲う死の恐怖に、うわを言うしかない。「マサニ、インガオホー」黒ずくめニンジャが二股の特製ニンジャブレードを構えた


「待ちなさい!!」その時である。黒ずくめのニンジャを多方向スリケンが襲う。「グワー!!」黒ずくめのニンジャは余裕の回避を行ったが、音速で迫るスリケンの下に、別起動で動く別のスリケンが重なっていた!それが黒ずくめニンジャの太ももに突き刺さる。ワザマエスゴイ。


「ドーモ。ニンジャスレイアーです」複雑な配線が絡まる電信柱の天辺に、真っ赤なニンジャスーツに身を包んだニンジャがいた。「ドーモ。ニンジャスレイアー=サン。コグドークランニンジャのヘビースモクです」へビースモーク自分の警戒を潜り抜けたテダレに威圧的な挨拶を返す。そして二人は構えた。


そしてニンジャの戦いが始まる。「イヤーッ!」最初に動いたのはゴクドークランのヘビースモーク。腰に装備していた鋭いバイオ浮遊機雷を高速散布する。「イヤーッ!」対するニンジャスレイアーは再びスリケンを投擲しつつ、自身もニンジャブレードを持ち突撃する。


「突撃など馬鹿め!」接近するニンジャスレイア―に対し、ヘビースモークは大きく息を吸う。すると、彼のバイオメカニカル肺が回転し、口から大量の煙が出たではないか。これは古のサッカイカラテ流の煙幕ジツだ!!煙に問う激する事になったニンジャスレイアーは、そのまま視界がゴリムッチュとなる。


「ンアーッ!」バイオ霧の中で、ニンジャスレイアーの性的ボイスが漏れる。なんと、ニンジャスレイアー女性であった。「女だったのか!これは楽しみが増えたぞ」ヘビースモークは下卑た笑みと共に浮遊機雷を操る。「イヤーッ!」「ンアーッ!」「イヤーッ!」「ンアーッ!」「イヤーッ!」「ンアーッ!」


その間10秒。その間にヘビースモークのバイオ浮遊機雷は、ニンジャスレイアーの体に四方から突き刺さったはずだ。「さあ、もうお前は私の指示で爆発する爆弾になった。直ぐに大人しく何処の飼い犬化か吐けば、殺さずに嬲るだけにしてやるぞ?」


 ヘビースモークが再び煙を吸い込むと、そこにはバイオ機雷に包まれた真っ赤なニンジャスーツが。否、本体が居ない。何処へ!?「私はこっちだ!!ヘビースモク=サン」ヘビースモークが顔を上げると、そこには極細バイオワイヤーの上に立つ、下着姿のニンジャスレイヤーが!?残念なことに、彼女は豊満ではない!!


「己の未熟さを地獄で嘆くがいい」そう言ってニンジャスレイアーはスリケンを投げる。「同じ手に食らうか!!」ヘビースモークは太腿の傷を庇いもせず、華麗なステップでそれを避けようとする。「イヤーッ!」しかし彼女はスリケンを足場と同じ極簿バイオワイヤーで操作するため、スリケンは彼を追尾し、絶対命中するのだ!ムザン!!


「グワーッ!」ヘビースモークのバイオ肺にスリケンが命中し、彼は煙の暴走で呼吸障害を起こした。「ハイクを読め!っと無理か。カクゴ!!」ニンジャスレイア―は、トドメのニンジャブレードの一撃で、ヘビースモークの首を切断した。「サヨナラ!」頭部を切断されたヘビースモークは、爆発四散。


そして、夜のシンオサカの片隅に立つニンジャは一人になった。「アイエエエエアリガトウ~」気が付いたサンシタは、下着姿のニンジャスレイアーを見て警戒心が緩む。しかし彼女のニンジャブレイドは、そのままサンシタの脇腹を両断した。


「悪を一人斬れば、同時に善も一人斬る。殺し合いはショッギョ・ムッジョ!」無残、サンシタは胴体から半分になった。ザンコク。「アイエエエエ!ソレパクリ!アイエエエエエ!」サンシタはうわ言を叫ぶと、そのまま絶命する。「何がパクリだ。ジョウダンよ。あんたもヤクザクラン所属でしょ。善じゃない」


そう言うと、ニンジャスレイアーは圧縮収納されていた新しいニンジャスーツをコンマ数秒で着こみ、そのまま再び電柱の天辺へ一飛びすると、シンオサカの妖しいネオンが光る闇の中へと煙のように消えて行った。「あ~疲れた。激しく前後したいな~」暗黒の中には彼女のイヤラシボイス

だけが残ったのだった……

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