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かくれがには、むせんがありました。かくれがのそとの、ノネズミのチータカとれんらくをとるためです。

「まあちゃんにこん太くん、大丈夫?」

「大丈夫です!チータカさん。」

「それはよかった…そこの冷蔵庫に、1週間分の食料がある。足りなかったら持ってくるよ。これで当分は生き延びられる。」

「ありがとうございます」

「あと、万が一のために、明かりのマッチと護身用の銃がある。注意してお使い。」

「ありがとうございます!」

「いえいえ…あれ…なんか音がする…羽音…あ、あれは!」

バッタたちが空からせまってくるのをチータカさんは見ました。

「大変だ!敵襲だ…うがっ」

バッタはチータカをひといきでやっつけてしまいました。バッタは言います。

「二かいのカーペットの下を調べよう!」

それをむせんできいたふたりは、なぜかバレてしまったことをさっし、びくびくとおびえました。このままだとつかまります。だからにげるしかありません。

「行こう!まあちゃん!」

きつねのこん太はうさぎのまあちゃんの手をひき、じゅうとマッチをもち、ぬけあなへとむかいました。まあちゃんは、あのひろったおかねをもっていました。ぬけあながだんだんくらくなるので、こん太は、マッチをすり、あたりをてらしながらまっすぐすすみました。

まあちゃんはいいました。

「本当に逃げ切れるの?」

しばらくして、こん太は言いました。

「逃げるしかないじゃないか。」

なぜ、そもそもにげるしかないのだろう…と、ふとまあちゃんはふしぎにおもいましたが、しかし、いまはにげるしかありません。

「あ、光だ!」

こん太はさけびました。たしかにあかりがあります。もうすぐでぐち。ふたりはわくわくしながら、ぬけあなをとおりました。

やがて、とうとうそとにでました。

「わーい!」

よろこぶのはまだはやいです。あなたたちのいばしょなぞ、わたしのちからをつかえばかんたんにわかります。みなさい、バッタたちがあなたのまうえからおりてきています。

「わあ!」

「覚悟しろ!」

覚悟なさい。


ところが、こん太はなにをかんがえたか、マッチをふたたびすり、まあちゃんのもっていたおかねをよこどりしました。

「何するの?」

こん太はなんと、マッチのほのおを、おかねにつけてしまいました。さつたばはもえて、あっというまにちりました。

バッタたちはおどろきました。こん太はいいます。

「見ろ!お前らに返されるべきお金が、灰になったぞ!目的の一つが完全に失われた今、もうお前らの役目はもうない!」

すなわち、このものがたりもやくめをうしなったのですね。

「作者め!このまま物語を終わらせる気か?終わる事はできないだろう。なぜなら前提が崩壊し、それにより当初の目的が崩壊した今、作者にできることは中断、それのみだ!だがいくら貴方が描写を中断しても、成り行きがまだ不完全である以上この世界は決して終わらない!皆、続きが気になるからだ!つまり続きがあるからだ!どうだ?作者め、今終わらせても、僕らの勝ちだ!」

おろかしい。

「それとも、皆の不評を買うべく、強制的に終わらせるか?やれるものならやってみるが良い!」

わたしがなんでもできる、というのをかれはすっかりわすれているみたいです。まあ、しかし、このままおわらせるわけにはいけませんが、でも一かいこわしましょう。はかいのあとのさいせい。はかいはさいせいのためにある。そう、せかいはゆれました。ゆっくりとくうかんがゆがみ、まあちゃんはじぶんが、じめんからあしがはなれていることに気づきました。

「こん太くん!」

「またやりなおすつもりだ!気を付けろ!」

「こん太…く…」

せかいはきりのようにかすみ、まあちゃんはそのまま、とびつづけました。


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