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合わせ鏡が描く天弓(にじ)~卵から憧れのイケメン先輩が生まれちゃったんだけど、セーカクサイアクで困ってます  作者: 東條零
第三章 マドリガーレを唄う風船

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第14話 乙女心は波瀾万丈

 結局、素奈多は、一睡もできずに朝を迎えた。

 ガチガチに緊張していたので、体中が痛い。


 なんであたしがこんな目に……。


 昨日から何千回目かの「なんで」だった。

 これが毎日続くのかと思うと、気を失いそうだった。


 いや、まあ、気を失ったら自動的に眠れるから、もしかしたらいいのかも?

 なんて考えて、その間に襲われるかもしれない!

 と思って、身を震わせた。


 ソファからむくりと起き出してベッドを見ると、先輩がさらさらの髪を惜しげもなく枕に投げ出して、スヤスヤと眠っていた。

 美しくて、麗しくて、このままガラスケースに入れて飾っておきたいほど、綺麗だった。


 しばし、その寝顔に見とれて、素奈多はハッとした。


 違う。

 こいつはニセモノ。

 惑わされてはいけない。


 クランが寝ているうちに、ササッと制服に着替えて、ニセキジにご飯をあげた。

 少し迷って、ベーコンエッグを二人分作った。

 クランのぶんにラップをかけ、キッチンカウンターに置いた。


 食パンとベーコンエッグを急いで食べて、素奈多はメモを残して家を出た。


 学校から帰ってくるまで、絶対に、外に出ないこと!


 

 玄関のドアが閉まって、ガチャリと鍵のかかる音を聞いてから、クランは大きく伸びをして起き上がった。


「よく寝た~」


 ぽりぽりと頭をかきながら、キッチンカウンターの上のメモを手に取る。


「絶対に……か」


 面倒くさそうにメモを放り投げると、クランは足元にまとわりついてきた猫をヨシヨシと撫でた。


「イソーロー同士、仲良くしような」


 ニセキジは、にゃあん、と可愛い声で鳴いた。


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